SKSエアウェイズ、スバンーティオマン便を5月1日に就航

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 新興格安航空会社、SKSエアウェイズは、5月1日よりセランゴール州のスバン空港(LTSAAS、正式名スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港)とパハン州のティオマン島を結ぶ定期便の運航を開始する。
使用機材はデ・ハビランド・カナダの「DHC-6-300ツイン・オッター」。月、水、金、日曜日の週4回運航する。運航スケジュールはスバン発が9時、ティオマン着が10時半。ティオマン発が10時50分、スバン着が12時20分。7月1日から10月29日までは毎日2便に増便する予定だ。
SKSエアウェイズは、ジョホール州を拠点にマレーシアと豪州で不動産開発、投資持株、ホスピタリティ、信用融資を事業とするSKSグループにより2017年11月13日に設立された航空会社。1月1日付で航空運送事業サービス許可(ASL)を取得し、同月25日よりスバンーパンコール便を就航していた。

ガラス製造のチーフウェイ、国内初のスマートガラス工場を開設

【クアラルンプール】 ガラス製造のチーフウェイ・マレーシアは、約120万リンギを投じてセランゴール州シャアラムに国内初のスマートガラス工場を開設した。
月産2,000平方メートルのスマートガラス生産能力を有し、敷地面積は8,000平方フィート。独自スマートガラス開発のためのハイテク製造装置や特許取得機器も設置される予定。生産したスマートガラスの70%は国内向けで30%は輸出用となる見込みで、今年の国内売上は800万リンギを予想している。欧州や中東にも輸出しているという。
スマートガラスは調光などの機能を持つ高性能ガラスで、節電や省エネにつながることからスマートハウスなどの環境に配慮した建物での需要が増加。2031年までの9年間での推定年間成長率は17.5%、183億米ドルの市場規模に達すると予想されているが、現状では、韓国、中国、日本、米国の製品が国内市場の大半を占めているという。
チーフウェイ・マレーシアのジェフリー・チョン創業者兼最高経営責任者(CEO)は、スマートガラスの高価格化が工場設立の理由だとし、マレーシアの人々がより手頃な価格でスマートガラスを購入できるよう、国内工場での大量生産を目指すと述べた。
チーフウェイ・マレーシアはまた、スマートガラス生産の促進に向け、スイス系セキュリティ企業のドーマカバ・マレーシアおよびオーニング(日除け)専門企業ダットセン・マレーシアと提携に向けた覚書を締結。この提携により、国内市場でのサービス強化および世界市場への進出促進を目指すとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、4月26日)

日産EV「リーフ」が値下がり、EV非課税インセンティブで

【クアラルンプール】 日産の電気自動車の新型リーフの価格は、政府が2022年度予算案で発表した電気自動車(EV)購入に対する非課税のインセンティブによって16万8,800リンギとなり、2万888リンギ安くなった。
 これまでも「リーフ」は輸出関税が免除されていたが、新たに売上サービス税(SST)も免除となったため価格が手頃になった。マレーシアで購入できるEVとしては、韓国ヒョンデ(現代)自動車の小型クロスオーバーSUV「コナ」(価格14万9,888リンギ)に次いで価格が安いEVとなった。

 カーシェアリング・サービスのゴーカーを利用した場合の料金は、3年契約で月額2,300リンギからとなる。道路税や保険、サービス、家庭用充電器などが含まれている。
価格は下がっても仕様は変わらず、「リーフ」の電気モーター型式は「EM57」。最高出力150PS/110KW、最大トルク320Nmを発揮し、0ー100km/h加速は7.9秒となっている。
(ポールタン、4月26日)

最新SOP発表、到着前48時間以内のPCR検査が不要に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン保健相は27日、5月1日付けで適用される新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大防止に向けた最新の標準的運用手順(SOP)を発表。▽マスク着用▽ソーシャル・ディスタンス▽「MySejahtera」チェックイン▽陽性者の隔離▽海外からの旅行者――に対するこれまでの規制を大幅に緩和した。「ネガティブ・リスト」に掲載され禁じられていた経済活動についても5月15日付けで制限を撤廃する。
マスク着用については、5月1日付けで▽オフィスビル▽ショッピングモール▽エレベーター▽公共交通機関(バス、鉄道、配車サービス)▽教室――では、これまで通り義務化を継続する。ただし食事、単独でのトレーニング、舞台でのスピーチやパフォーマンスでは免除する。
一方、屋外については、▽住宅やオフィスビルの外▽バス停▽公園・広場▽屋外歩道・橋――などでは着用を任意とするが、屋外でも人が密集する場所ではマスク着用を奨励する。
ソーシャル・ディスタンスの規制はなくなるが、マスク着用を奨励する。
建物に入る際の情報アプリ「MySejahtera」のチェックインは不要となる。「感染リスク高」と判断された者と在宅監視命令(HSO)を受けた者以外は、ワクチン接種の有無に関わらず建物に入ることが許可される。
陽性者の隔離規定については、これまで通りに7日間の隔離が求められるが、4日目のRTK-Ag検査で陰性だった場合にはその時点で隔離は終了となる。
海外からマレーシアに到着した旅行者については、「MySejahtera」で事前申請する「旅行者カード」は全ての人が必要となるが、到着前48時間以内のRT-PCR検査陰性証明と到着後24時間以内のRTK-Ag検査は、ワクチン接種完了者と12歳以下の子供の場合には不要となる。到着後の5日間の隔離は、ワクチン未接種及び接種が完了していない人のみ求められる。またこれまで入国者に求められていた旅行保険の加入要件は廃止される。

新型コロナの感染者数は3361人、病床使用率は59.7%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、26日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,361人だったと発表した。累計感染者数は443万6,912人だった。
新たに180人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が93人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は87人だった。
新たに9,484人が回復し、累計治癒者は433万9,521人となった。死者数は13人で、累計は3万5,520人。アクティブ感染者は、前日から6,136人減って6万1,871人となった。病床使用率は59.7%にアップ。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.73で横ばい。プトラジャヤのみで1.11となり1.00を上回った。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,661万6,401人で、接種率は81.5%に上昇。ブースター接種完了者は1,602万386人で、接種率は49.1%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は92カ所に減った。