【プトラジャヤ】 サイフディン・アブドラ外相はロシアによるウクライナ侵攻に言及し、マレーシアがいずれの側にも付くことなく中立を維持すると言明。その上で戦争を早期に終わらせるために双方への働きかけを続けると述べた。
特別メディアインタビューに応じたサイフディン外相は、紛争を終わらせ人道援助を行うためにいくつかのグループが活動している言明。主権と国家完全性の原則を脅かすいかなる侵略行為も容認できないと述べた。
その上で米国やその同盟国がロシアに対する様々な制裁措置をとっていることに言及。マレーシアは一方的な制裁を認めていないとし、「制裁措置を行う場合は国際連合(UN)の決議が必要だ。決議された場合、マレーシアは国連の加盟国としてそれを尊重し、遵守する必要がある」と述べた。

ロシア在住のマレーシア人に関しては、現時点で彼らの福祉と安全は保証されているとした上で、銀聯サービスを通じてロシアの銀行と金融取引を行うことも可能だと述べた。またウクライナ戦争の影響に関しては通産省よりブリーフィングを受けているとした。ロシアにはマレーシア人816人が居留しているという。

 5月12日、13日には東南アジア諸国連合(ASEAN)米国特別サミットが米ワシントンで開催される予定で、サイフディン外相はイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相らと共に出席する予定。
(ザ・スター、ベルナマ通信、5月8日)