タピオカドリンクのティーライブ、24年まで店舗を1000店に

【クアラルンプール】 タピオカドリンクやスムージーなどを提供するドリンクチェーン「ティーライブ」は、2024年までに店舗数を1,000店に増やす計画だ。
「ティーライブ」の運営企業ルーブ・ホールディングのブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)によると、ティーライブは2017年の創業以降、年間100店舗のペースで出店を続けており、現在の店舗数は国内約750カ所。同社は、クアラルンプール(KL)のショッピングモール「パビリオン・クアラルンプール」内で高級ラインの「ティーライブ・プラス」の1号店を開店した。ホットキッチンを備えた店舗で、ドリンクやスナックに高級食材や新鮮食材を使用した商品を提供する。KL市内のバングサ、モントキアラ、KLCCなどの高級ショッピングモールでさらに10店舗を展開する計画だ。
同社は、マレーシア国外では、オーストラリア、ブルネイ、ミャンマー、フィリピン、イギリス、ベトナム、カンボジアなどにも進出しているが、各国に「ティーライブ・プラス」の出店も計画している。
同社は、ネスレのチョコレート「キットカット」とコラボレーションした新製品「ティーライブ・キットカット・ココ・ウォーター・スムージーズ」を発表。「シグネチャー・スムージー」と「ベリー・スムージー」の2種で、いずれもキット・カットのスプレッドを使用。6ー8週間の期間限定でティーライブ全店で販売するが、好評の場合は通常メニューとなる可能性もあるという。
(マレーシアン・リザーブ、4月28日、ベルナマ通信、4月27日)

 

三菱モータース、2021年度の販売台数は66%増加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 三菱モータース・マレーシア(MMM)は、自動車の市場総需要量(TIV)が6.7%減少したが、同社2021会計年度(2021年4月ー2022年3月)の販売台数は、前年比66%増加し1万9,217台となったと発表した。
最も販売台数が多かったのは、ピックアップトラックの「トライトン」で、9,420台となり、前年比で24%増加した。また7人乗りのクロスオーバーMPV(多目的車)の「エクスパンダー」も好調で、9,065台を販売。同社の総販売台数の47.2%を占め、2021年の非国民車MPVの販売台数でトップとなった。
池田真也 最高経営責任者(CEO)は、過去2年間は新型コロナウイルス「Covid-19」の影響を受けた上、首都圏クランバレーや東海岸で洪水が起き、半導体や部品の供給不足などが起きたことで、自動車業界にとっては非常に厳しい時期だったと言明。そんな中で販売台数が増加したことは大きな功績だとし、2022年も勢いを維持し前進し続けると述べた。また6月末までとなっている売上税(SST)減免措置にも触れ、期間が終わるまでに納車できるように最善を尽くしていると説明。高い品質を維持しながら増産を行っていると述べた。

中銀バンクネガラ、デジタル銀行免許の取得業者を発表

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は4月29日、昨年企業連合体から申請を受け付けていたデジタル銀行免許について、5件が承認されたと発表した。
承認を受けたのは、▽通信大手アシアタと金融大手のRHBグループの連合体▽GXS銀行と複合企業クォック・グループの連合体▽複合企業YTL子会社のYTLデジタル・キャピタルとシンガポール系通信会社シー・リミテッドの連合体▽日系イオン・クレジット・サービス(マレーシア)とその親会社イオン・フィナンシャル・サービス(AFS)、米系フィンテック企業マネー・ライオンの連合体▽KAF投資銀行を中心とした連合体ーー。アシアタとRHB、YTLとシー・リミテッド、KAF投資銀行の3連合体はマレーシア人が過半数を所有している
BNM監査下の運用準備期間を経て実際の業務が開始される予定で、業務開始には今後1ー2年かかる見込み。昨年7月に29件のデジタル銀行免許申請を受け付けた後、技術チーム、審査チーム、リスク部門、法務部門により、誠実性、実現可能性、財源、技術計画などの評価基準に基づいた4段階の審査が行われ、経営委員会での最終審議の上、財務相により承認されたという。
ノル・シャムシア総裁は、デジタル銀行により人々が経済活動に参加する機会が増加するとしデータ分析に基づくパーソナライズされたサービスやより安全かつ便利な取引方法を提供できるようになると言明。BNMは、金融業界やフィンテック業界、関連業界と協力し、社会のあらゆる層が金融サービスへアクセスできるようにしていくと述べた。

新型コロナ追跡アプリ、コロナ以外の感染症の表示機能を追加

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」のアップデートにより、新型コロナに加え、▽デング熱▽狂犬病▽麻疹▽手足口病(HFMD)ーーのホットスポット(流行地域)を追跡する新機能が追加されたと明らかにした。
従来は「ホットスポット」という名称だった機能が「感染症トラッカー」に変更され、感染病ごとに近隣地域でのアクティブ感染者数が表示されるようになった。
先ごろ保健省は5月1日付けでマスク着用義務を緩和。屋外では▽住宅やオフィスビルの外▽バス停▽公園・広場▽屋外歩道・橋ーーなどでの着用は任意となったが、カイリー大臣は、屋内や人混みの中では、引き続きマスクを着用するよう注意を喚起。新型コロナの症状がある場合には自己検査を行い、「MySejahtera」上での報告を忘れないよう呼びかけた。
(ベルナマ通信、5月3日)

新型コロナの感染者数は922人、今年初めて千人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、3日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は922人だった。今年初めて1,000人を下回った。累計感染者数は445万1,781人だった。
新たに5,520人が回復し、累計治癒者は438万4,384人となった。死者数は9人で、累計は3万5,564人。アクティブ感染者は、前日から4,607人減って3万1,833人となった。うち96.8%が自宅、2.9%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は45.8%にダウンした。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,673万4,141人で、接種率は81.9%に上昇した。ブースター接種完了者は1,603万6,202人で、接種率は49.1%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は84カ所に減った。