ボーホー風衣料や秋冬・オフィス衣料の売り上げが好調=ショッピー

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、ショッピーの日本法人であるショッピージャパン(本社・東京都港区)は、マレーシアの2022年ファッションショッピングトレンドについて、ボーホーと呼ばれるファッションスタイルや、既に7月以降から秋冬向けファッションの売上が伸びていることを公表した。

ショッピー・マレーシアのデータによると、2021年6月1日から2022年6月30日の間に、ボーホー風の衣服の売上は昨年比で21%増加した。また、ボーホースタイルの衣服に合うサンダルやミュールなどの靴類の売上も増加傾向にある。ボーホー風衣服とは、カラフルなアウターウェア、ペザントブラウス、マキシドレス、スカート、レトロな柄のボタンシャツ、デニム、スラックスなどが主要な商品で、具体的には、ボーホー風チノパン、ドレス、スカートはそれぞれ昨年比で114%、55%、41%と売上が増加。一方、アスレチックウェアや部屋着類の売上は10%減少した。

ショッピーによると、今年の第1四半期からマレーシアをはじめとする様々な東南アジアの外出規制が緩和され、人々が国内外の旅行を再開したことがこの結果に最も大きく寄与した。また4ー6月にかけて、マレーシアではオフィスに戻るための準備として、ローファーなどのフォーマルな靴類の購入を増やし、ブレザーやコートなどのオフィスウェアも前四半期と比べて売上が13%増加。この傾向は2022年の冬シーズンまで続くと予想されている。ブレザーやコートなどのオフィスウエアの需要増加に伴い、インナーシャツの売上も第1ー第2四半期にかけて35%増加し、フォーマルなパンツの売上も10%増加。また、今後更なる規制緩和により、職場への復帰や、レジャー・旅行の増加にも繋がり、今後もファッションカテゴリーの更なる盛り上がりが期待できるという。

その上でショッピー・ジャパンは、マレーシアのファッショントレンドを把握した上で、円安も追い風となり、今が日本のファッションセラーにとって東南アジア市場に進出する絶好の機会であると分析。年末にかけての大型セールも近づいており、日本の越境セラーが更に躍進できるよう、日本の出店者への支援を続けていくとした。

日野モータース(M)、バラコンに3Sセンターを開設

【バラコン=マレーシアBIZナビ】 日野モータース・セールス・マレーシア(HMSM)は23日、セランゴール州バラコンに3S(販売、サービス、部品交換)センターを開設したと発表した。

スーンセン・トラック・アンド・パーツ(SSTP)社が運営するもので、投資額は100万リンギ。敷地面積は2万平方フィートで、同センターにはサービス・ベイ6基の他、所要時間45分でサービス(要予約)を提供する高速メンテナンス・ベイ2基が併設されている。車へのサービスのほか、道路税や保険の手続きのほか、無料のWifi、ドリンクサービスなど待ち時間をラウンジで快適に過ごすためのサービスを提供する。

SSTPは、1978年にネグリ・センビラン州セレンバンで日野のスペア部品の正規販売代理店に任命され、その後2008年に3Sセンターに店舗を刷新した。2014年にはニライに移転し、過去10年以上にわたり日野の認定3Sセンターとなっている。

HMSMの内山厚志社長は、今回オープンしたセンターも同社認定の3Sセンターであるとし、バラコンにおいてワンストップでサービスを提供できるようになったと言明。今後も顧客の利便性向上に努めていくと述べた。

日本ペイント、接着剤ブランド「セリーズ」でDIY市場拡大目指す

【クアラルンプール】 日本ペイントホールディングスのマレーシア現地企業、日本ペイント・マレーシアの接着剤・コーキング剤ブランド「セリーズ」は、DIY市場の拡大を目指している。

チェン・リーシオン部長は、家庭用DIY用製品の需要はここ数年増加しているとし、より多くの消費者が簡単な修理を自分で行うことができるようになり、時間とコストを節約できるようになることを望んでいると述べた。セリーズでは、メディア関係者やインフルエンサーを招き、セリーズ製品の使い方を体験できる会を開催するなど、DIYの普及に取り組んでいるという。チェン氏は、今後、セリーズは家庭での修理がより簡単にできるような製品の革新を続けていくと述べた。

セリーズは、1939年にオーストラリアで設立された、接着剤、コーキング剤、塗装準備製品などのブランド。日本ペイントホールディングスが2019年、グローバル展開の一環として、セリーズを運営する豪デュラックス・グループを買収し、2020年5月にセリーズ製品を塗料などの自社製品と統合した。日本ペイント・マレーシアの売上のうち、セリーズは4%を占めている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月26日)

インテリアのニトリ、2号店をパビリオンブキジャリルに開設へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ニトリホールディングス(本社・北海道札幌市)は、28日にマレーシア2号店をクアラルンプール(KL)郊外の大型ショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」にオープンすると発表した。
店舗名は「ニトリ・パビリオン・ブキジャリル」で、売り場面積は約550坪。7日にオープンした書店チェーン「蔦屋書店」マレーシア1号店と同じレベル2に出店する。営業時間は午前10時から午後10時。
マレーシア国内ではKL中心部の「ららぽーとブキ・ビンタンシティセンター(BBCC)」に出店した1号店に続く2店舗目で、ニトリグループとしては836店舗目の出店となる。
ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマンを実現するため、今後も積極的に海外展開を進めていく方針だ。

新型コロナの新規感染者数は3300人、病床使用率は68.9%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、25日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,300人で、累計感染者数は465万4,951人となった。
新たに5,227人が回復し、累計治癒者は457万2,712人となった。死者数は9人で、累計は3万5,923人。アクティブ感染者は、前日から1,936人減の4万6,316人だった。うち96.6%が自宅、0.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.3%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は68.9%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,742万3,960人で、接種率は84.0%。1回目のブースター接種完了者は1,617万6,976人で、接種率は49.5%、2回目が29万4,542人で0.9%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は16カ所を維持した。

自動車部品業界、人手不足のため年間損失が20億リンギに

【クアラルンプール】 マレーシア自動車部品製造業者協会(MACPMA)によると、過去2年間にわたって続いている人手不足のために業界は年間20億リンギの損失を被っている。
MACPMAのチン・ジットシン会長は、自動車部品業界がマレーシアの国内総生産(GDP)の2%に貢献していると強調した上で、人手不足による操業の遅れにより結果的に納車の遅れにも繋がっていると指摘した。

チン会長によると、マレーシアの自動車部品メーカーの年間売り上げは2019年には262億リンギで、世界60カ国に50億リンギ相当(タイヤを除く)の輸出を行っていたが、人手不足により多くの部品メーカーの稼働率が60-70%にとどまっているため、注文を断らざるを得ない状態となっている。

 チン会長はまた、深刻な労働力不足が自動車産業の景気回復を阻害しており、生産停止や遅延を引き起こしていると指摘。自動車業界は数百のベンダーによって製造される数千の部品から成り立っているため100%の稼働が必要だとし、通産省による支援に期待していると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、7月23日)

エリクソン、5G機器のAPAC製造拠点にマレーシアを選定

【クアラルンプール】 スウェーデン系通信サービスのエリクソンは23日、マレーシアをアジア太平洋(APAC)地域における第5世代(5G)無線通信機器の製造拠点として選定したと発表。第3四半期からエリクソンの最新5G無線機器の製造を開始する。

エリクソンのマレーシア、スリランカ、バングラデシュ担当社長兼最高経営責任者(CEO)であるデビッド・ハーガーブロ氏は、マレーシアは東南アジアで初めて、国内および近隣諸国向けにエリクソンの5G機器を製造する国になるとし、マレーシアを製造拠点として選定したのは、熟練労働者や強力なインフラが存在するからだと述べた。また、エリクソンは国内5Gネットワーク整備に携わっていることからも、マレーシアへの長期的なコミットメントを示しているとした。

ハーガーブロ社長は、製造計画に基づき、エリクソンは今後も投資や雇用機会を増やしていく予定であり、シャアラムの保守・サポートセンターや先月新設されたクアラルンプール国際空港(KLIA)の流通センターによって、国内製造機能が補完され、APAC地域の顧客へのサポートを改善できると述べた。

エリクソンはまた、マレーシア工科大学(UTM)および国営企業デジタル・ナショナル(DNB)との提携により、5Gや他先端技術教育を支援する「エリクソン・エデュケート」を開始したと発表。初年度は最大1,200名の学生が参加する見込みで、UTMの学生がデジタル経済やインダストリー4.0(IR4.0)の変革に参加・貢献できるようになることを目指す。

エリクソンは2016年、5G技術の研究とテストを行う国内初のイノベーションセンターをUTMに設置している。
(ベルナマ通信、7月23日)

ライフスタイルのアマテラス、ルーフトップバーを9月にオープン

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 アマテラス (本社・東京都港区) は22日、クアラルンプールを一望できる地上200メートルの屋上に、670平米のルーフトップバー 「アマテラス・スカイラウンジ」 を9月にオープンすると発表した。

同社は5年前に設立し、これまでライフスタイルウェア事業を展開してきた。「和洋折衷のコンセプトを通し、ファッションだけでなく様々な事業展開を」という設立時の想いから、ラグジュアリーで近代的な日本のライフスタイルを提供することをテーマに今回、新事業開拓した。

同社の代表、佐藤マクニッシュ怜子氏は今回の事業に関して、起業当初から和洋折衷のコンセプトを通し飲食やホスピタリティ事業に展開させていきたいと考えていたと説明。すでにマレーシアやアジア圏のデベロッパーや企業が同社の新規事業に強く興味を示しているとし、「アマテラス」というコンセプトを通して日本を海外に発信していきたいとした。

2回目追加接種、「MySejahtera」アプリで予約可能に

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」を通じ、2回目のワクチン追加(ブースター)接種の予約が可能となった。「MySejahtera」の公式フェイスブックが23日明らかにした。
追加接種の予約には、「MySejahtera」が最新版であること(23日時点でバージョン2.0.3)、および生年月日などの個人情報の入力が必要となる。
対象者に対し、「Covid-19ワクチン接種」に追加接種予約リンクが表示される。現時点では、2回目の追加接種にはファイザー製ワクチンのみが用いられ、接種はあくまで任意となる。
感染力の強いオミクロン株の変異株「BA.5」により世界的にコロナ感染者数が急増しているが、マレーシア国内でも新規感染者および入院者数が再増加傾向にあることから、カイリー・ジャマルディン保健相は19日の下院議会質疑の中で、併存疾患を持たない50ー59歳の年齢層に対しても2回目の追加接種を公式に認めると発表していた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月24日)

新型コロナの新規感染者数は2720人、病床使用率は67.6%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、24日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,720人で、累計感染者数は465万1,651人となった。
新たに4,012人が回復し、累計治癒者は456万7,485人となった。死者数は3人で、累計は3万5,914人。アクティブ感染者は、前日から1,295人減の4万8,252人だった。うち96.6%が自宅、0.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.2%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は67.6%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,742万181人で、接種率は84.0%。1回目のブースター接種完了者は1,617万5,453人で、接種率は49.5%、2回目が28万4,275人で0.9%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、ペラ州の教育機関で4人の感染を確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は16カ所に増えた。