インピアナホテル、KLとイポーのホテル2軒を改装

【クアラルンプール】 ホテル運営のインピアナ・ホテルズは、1,000万ー1,200万リンギを投じて「インピアナホテルKLCC」と「インピアナホテル・イポー」の改装を実施する。

アズリン・カマルディン最高執行責任者(COO)が、英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対して明らかにしたところによると、費用は1億5000万リンギの償還可能転換社債(RCN)の発行で賄う。イポーのホテルの改装は第3四半期に完了する予定で、KLCCは、昨年3月に起きた洪水で損害を受けた機械・電気部品の交換を第4四半期までに行い、両ホテルとも家具、什器、備品などの入れ替えを近日中に開始する。

アズリンCOOは、競争力を維持するために、競合ホテルの価格を毎日確認し、魅力的な価格を維持できるよう心がけており、従来のマーケティング手法からデジタル技術やソーシャルメディアの活用に移行したと述べた。今後は、収益性やキャッシュフローを維持することを当面の目標とし、買収ではなく、よりコストのかからない運営受託による拡大も視野に入れているという。また国外事業については、インドネシアとタイのリゾート施設に対する需要が高まりつつあるとし、6月以降の直行便増便による中国人観光客の増加を期待していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月15日)

スバン空港のラウンジにスズキ「ジムニー」コーナー、ナザが設置

【ペタリンジャヤ】 スズキ車の販売代理店ナザ・イースタン・モータースは、セランゴール州のスバン空港(正式名スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港)内で運営する待合室「ナザ・スカイラウンジ」内に小型スポーツ車(SUV)「ジムニー」コーナーを設置した。

ジムニーの特徴や性能を紹介する展示や資料を用意し、オフロード性能、先進安全装備などの最新技術を紹介する。

モハマド・イルワン最高執行責任者(COO)は、ジムニーコーナーの設置について、快適さや利便性を提供すると同時に、スズキ車の正規販売代理店かつアフターサービス提供企業としての立場強化を目的としていると説明。優れた顧客体験を提供するというナザの取り組みを証明するものだと述べた。
(ザ・サン、5月16日、スター・カーシフ、5月15日)

格安航空のエアアジア、中国南部3都市間の新路線を就航へ

【セパン=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社エアアジアは15日、クアラルンプール(KL)と中国の3都市、泉州(福建省)、桂林(広西省)、成都(四川省)を結ぶ新路線を就航すると発表した。これにより同社の中国間の路線数は15路線となり、運航本数は週129便になる。

エアアジア・マレーシアが6月18日から運航するKL 泉州線は水、日曜日の週2便で、KL発「AK270」便は8時20分発、泉州着が12時55分。泉州発「AK271」便は13時55分発、KL着が18時30分となっている。

同じく18日から運航するKL 桂林線は火、木、土の週3便で、KL発「AK156」便は7時20分発、桂林着が11時20分。桂林発「AK157」便は12時50分発、KL着が16時15分となっている。

長距離格安航空のエアアジアXが7月1日から運航するKL 成都線は土、日の週2便の運航で、KL発「D7320」便は9時00分発、成都着が13時40分。成都発「D7321」便は14時55分発、KL着が19時10分。7月4日以降は既存の土、日に加えて月、火、木の週3便が増強されて、KL発成都行き「D7326」便が18時00分発、成都着が22時40分。成都発「D7327」便は23時55分発、KL着が翌日4時10分となっている。

新路線の就航を記念して、日本線も含む全路線の全席を20%引きで販売するキャンペーンを5月20日まで実施する。渡航期間は6月1日ー12月14日が対象となる。

マレーシアの競争力ランキングが世界36位、アジアでは6位

【クアラルンプール】 世界知的所有権機関(WIPO)が毎年発表している、国際競争力ランキングレポート「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2022年版」でマレーシアは世界36位となった。

アジアのトップは韓国で世界6位。次いでシンガポール(7位)、中国(11位)、日本(13位)、香港(14位)、アラブ首長国連邦(31位)と続き、マレーシアはアジアでは6位となった。全世界ランキングではスイスが5年連続首位で、米国、スウェーデン、英国、オランダがそれに続いた。

マレーシアは、評価基準となるイノベーションの7要素のうち、市場の洗練度では26位だったが、施設で34位、人的資本と研究で38位、知識と技術のアウトプットで39位、ビジネスの洗練度で41位、創造的アウトプットで41位、インフラで51位となった。一方、所得階層別分類では、上位中所得国36カ国中、中国、ブルガリアに次ぐ3位となった。

GIIは、イノベーションに関連する81の指標に基づき、132の国・地域をランク付けしたもので、2007年以降、毎年発表されている。政策担当者のデータに基づく意思決定を支援することを目的としている。
(ワールドオブバズ、5月11日、WIPO発表資料)

マレーシアとWEF、共同で第4次産業革命センターを設立

【クアラルンプール】 マレーシアは15日、世界経済フォーラム(WEF)と共同で、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で初となる「第4産業革命(4IR)センター」を設立した。デジタル・トランスフォーメーション(DX)やグリーンエネルギー移行などの取り組みにおける官民連携を支援する。

アンワル・イブラヒム首相は発足式で、4IRセンターの設立はマレーシアがデジタル技術を駆使した高所得国やデジタル経済における地域リーダーとなるための重要な一歩であり、インフラ強化、イノベーションの促進、全国民の生活水準向上に向けたエコシステムの構築を通じて、デジタル経済への転換を加速できると述べた。

WEFのグローバル4IRセンター網の19番目のセンターとなり、官民連携プラットフォームとして、政府、企業、市民、学術界のリーダーが集まり、協業やプロジェクトを進める場となる。政府が2021年2月に発表した、2030年までのデジタル経済促進を図る青写真「マイデジタル」の実行主体であるマイデジタル・コーポレーションが運営を担当する。

発足式には、ラフィジ・ラムリ経済相やWEFのボルゲ・ブレンデ総裁も参加した。
(ザ・サン、ザ・スター、5月16日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、5月15日)