【クアラルンプール】 オンライン証券の日系楽天トレードは米ニューヨーク証券取引所およびナスダックに上場している株式の端株取引を導入したと発表した。マレーシアでの米国株式の端株取引は初めて。

三瀬和正 最高経営責任者(CEO)は「端株取引はマレーシアの投資家に変革をもたらす。米国株の入手が容易になり、アップル、アマゾン、テスラといったなじみのブランドの株をマレーシアの一般投資家も持てるようになる」と語った。

端株とは1株未満の株のことで、最小単位は0.01株(1株の100分の1)。楽天トレードで売買可能な米国株の米国預託証券(ADR)か上場投資信託(ETF)が原株。取引手数料は1ー100リンギ(30.39ー3,039円)。

楽天トレードは昨年8月、米国株取引プラットフォームで、リンギ以外に米ドルでも決済可能な外国通貨決済サービスを導入していた。

過去1年半の間に3万余りの顧客が外国株取引システムに参加しており、三瀬氏は「楽天トレードの外国株取引プラットフォームは、投資家が取引戦略をマレーシアで試し、その後、米国市場に参加する触媒になっている」と語った。
(ザ・サン、5月23日)