【コタキナバル】 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の執行委員会は24日、サバ州の「キナバル国立ジオパーク」を国際的に貴重な地質や地形がある地域を保護、活用する「ユネスコ世界ジオパーク」に認定した。マレーシアからは2007年にケダ州ランカウイが「ジオパーク」に認定されており、マレーシア国内で2カ所目の「ジオパーク」認定となった。

「キナバル国立ジオパーク」の面積は4,750平方キロメートルで、キナバル山でのみ見ることができる90種類のラン、キジ科のアカガシラシャコなど様々な動植物が生息している。

サバ州のハジジ・ノール首相は、同州では2000年12月2日に「キナバル自然公園」が「世界自然遺産」に、2014年6月12日に「クロッカー山脈国立公園」が「ユネスコ生物圏保護区(エコパーク)」にそれぞれ認定されており、今回でユネスコ認定地が3カ所目になるとした上で、認定地が3カ所あるのはサバ州以外には、韓国の済州島と中国の神農架林区のみだとして、このような栄誉を獲得できたことを嬉しく思うとした。

またハジジ州首相は、「キナバル国立ジオパーク」が「ジオパーク」に認定されたことで、同州のエコツーリズム商品に大きな付加価値をもたらし、サバ州の社会経済システムにも直接的かつ間接的に恩恵をもたらすとして期待を表明。特にコタ・ブルド、コタ・マルドゥ、ラナウ地区の地域コミュニティへの好影響を見込んでいるとした。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月27日、マレー・メイル、5月26日)