【クアラルンプール】 自動車向け電子部品製造サービス(EMS)のベータメックは1日、三信電気(本社・東京都港区)の現地法人で、チューナーやカーステレオの製造に携わる三信エレクトロニクス(マレーシア)を1,344万リンギで買収すると発表した。

ベータメックがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、三信の製品や生産能力が加わることで、ベータメックの製品ラインナップが広がり利益率が向上し、自動車、家電、工業製品の分野において日本、香港、タイなどのすでに確立された市場に即参入できると述べた。ベータメックが中国・深セン市衆鴻科技との合弁で開発する新製品の生産サポートも期待できるという。買収は9月までに完了する予定で、買収資金はすべて内部資金で賄う。

ベータメックのムハンマド・ファウジ取締役は、三信の買収によるシナジー効果に期待していると言明。マレーシアと東南アジア全域の電気自動車や自動車部門の進化するニーズに対応し、革新的なソリューションを提供していくと述べた。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、4月1日)