イオン店舗、イポー初の小売業ワクチン接種センターに

【クアラルンプール】 ペラ州イポーのイオン・ミッドタウン・ファリム・ショッピングセンターは、小売業ワクチン接種プログラム(RiVAC)におけるイポー初のワクチン接種センターとなった。
RiVACは、小売業・流通業の従業員に対して新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を行なうプログラム。イオンマレーシアの発表によると、同店には、合計1万人分のワクチンが割り当てられており、10日間、毎日約千人にファイザー製ワクチンを接種する。まず現地のイオン関係者1,500人から接種を開始し、その後イポーの小売店従業員に接種を行なう。1回目接種は9月7日ー16日、2回目接種は9月28日ー10月7日。
イオンビッグ(M)のシェイク・ファルーク社長は、ワクチン提供に感謝の意を表し、ワクチン接種によりショッピングモールがより安全な場所になり、集団免疫の達成を加速させることができると述べた。
イオン店舗では、昨年7月にクアラルンプールのイオン・タマンマルリ・ショッピングセンターでもワクチン接種を行なっており、1,733人が接種を完了している。
(マレーシアン・リザーブ、9月20日)

KLIAに新型コロナ検査センター、BPクリニカルラボが開設

【セパン=マレーシアBIZ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)は20日、クアラルンプール新国際空港(KLIA)に、BPクリニカルラボ社が運営する新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の検査センターがオープンしたと発表した。
検査センターは、KLIAのメインターミナルに5カ所、格安航空専用ターミナル(KLIA2)に3カ所、計8カ所設置される。19日にはメインターミナルのゲートG1において検査を開始。今後段階的に残り7カ所で検査を開始する。保健省に認可されており1日あたり4万5,000人の検査が可能だ。
検査センターで受けることができるのは、RTK検査、ラピッド・モレキュラーPCR検査、RTーPCR検査。検査料金はマレーシア人が90ー370リンギ、外国人は120ー470リンギ。RTK検査は15分、ラピッド・モレキュラーPCR検査は1時間、RTーPCR検査は3時間以内に検査結果を知ることが出来る。検査結果を待つラウンジや座席も設けられており、Wifiや、モバイルWifiのレンタル、飲食サービスなど様々なサービスも提供される。現金のほか、クレジットカードや電子決済なども利用できる。
モハマド・シュクリエ・モハマド・サレー最高経営責任者(CEO)は、ランカウイを対象にした「トラベル・バブル」の試験運用が16日から開始されたことに触れ、国際的な移動も可能になることに期待していると言明。検査センターがオープンしたことで、より乗客が安心して旅行することができるとした。

州跨いだ国内旅行の解禁、近く政府で議論=観光相

【クアラルンプール】 ナンシー・シュクリ観光芸術文化相は、州を跨いだ国内旅行の再開に向け政府が数日内に議論を行う予定であることを明らかにした。同省は州を跨いだ旅行が可能になった場合に観光客を引き付ける可能性の高いゲンティン・ハイランドやキャメロン・ハイランド、フレイザーズ・ヒルなどをリストアップしているという。
下院議会の質疑の中でランカウイで実施した「トラベル・バブル」を他地域にも拡大するかと問われたナンシー氏は、それを望んでいると言明。観光業は移動性がカギになるため移動が許可されれば国内経済も改善に向かうだろうとし、新型コロナウイルス「Covid-19」で打撃を受けた観光関連産業従事者への救済になると述べた。
またナンシー氏は海外観光客の受け入れ再開に関する長期計画について同省がすでに計画を立てていると言明。かなりの人口があり国際空港があるランカウイを最初に選んだ理由はそこにあると述べた。
ナンシー氏によると、新型コロナによる観光業の損失は昨年だけで1,350億リンギに上った。
(ザ・スター、9月20日)

入国者の自宅隔離、9月21日からオンライン申請が可能に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は、海外からマレーシアに入国する外国人・マレーシア人旅行者を対象に、9月21日から自宅隔離をオンラインで申請できるようになると発表した。
危機準備対応センター(CPRC)が自宅隔離アプリケーション(HQA)ポータル(https://ecovid19.moh.gov.my/outbreak-portal-hqaと呼ばれるシステムを開発した。海外からの入国者を対象とした自宅隔離の許可制度は8月に開始されたが、これにより保健省にメールで申請する必要はなくなる。
申請はマレーシア到着の7日から10日前に行う必要があるため、最短でも9月28日からの入国が対象となる。ワクチン接種証明書、パスポート、航空券、病院の紹介状、入国承認書(外国人の場合)、その他の関連書類などの書類をオンライン提出する必要がある。
また居住地の住所を申請し、自宅監視命令委員会(HSOC)によるリスク評価目的で自宅の環境を申告する必要があり、HSOCはリスク評価結果を踏まえて最終判断を下し、承認書を申請者に電子メールで送信する。承認書は保健当局のほか出入国管理の現場にも送付される。
(マレー・メイル、コードブルー、9月20日)

新型コロナの感染者数は1万5759人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万5,759人だったと発表した。累計感染者数は212万7,934人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く3,732人だった。それに▽ジョホール(1,959人)▽セランゴール(1,934人)▽ペナン(1,417人)▽クランタン(1,338人)▽サバ(1,291人)▽ペラ(1,184人)▽ケダ(786人)▽パハン(707人)▽トレンガヌ(592人)▽クアラルンプール(KL、359人)▽マラッカ(264人)▽ネグリ・センビラン(127人)▽プトラジャヤ(34人)▽ペルリス(23人)▽ラブアン(12人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。また1万6,650人が回復し、累計治癒者は189万7,386人となった。
20日午後11時59分時点のアクティブ感染者は、前日から2,770人減少し、20万7,698人となった。83.1%が自宅療養、10.9%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.5%が医療機関、残り0.6%が集中治療室(ICU)で療養中。死者数は301人で、累計で2万3,744人となった。
また同日は新たに23カ所のクラスターを確認。職場で13カ所、コミュニティで8カ所、残りは医療機関、ジョホールバル港に寄港した船員でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが7カ所で最も多く、うち5カ所が職場に関連したクラスターだった。