人材不足対策、経営者連盟が政府に要請

【ペタリンジャヤ】 マレーシア経営者連盟(MEF)は、経済活動の再開を認めるという政府の決定には歓迎するが、人材不足の問題を抱える産業があるとして、対策を講じるよう政府に訴えた。
サイド・フセイン会長は発表した声明の中で、先ごろ飲食店での営業再開が認められたが、マレーシア人が好んで働きたがらない傾向にあり、雇用主は人材を確保するのに苦戦していると説明。そのため持ち帰りのみで営業している店舗もあると述べた。
また全ての産業をデジタル化することはできないということを政府には理解してもらいたいと強調。政府が取り組む外国人労働者への依存軽減には賛成しており、外国人労働者を呼び込むための政府間の取り決めの策定の難しさも理解しているとした。全面的に外国人労働者の受け入れを許可することは望んでいないとし、産業別で受け入れを許可することを提案。まずは飲食店での受け入れを検討して欲しいと述べた。
(ザ・サン、9月22日)

ポスマレーシア、日本などへの国際郵便と小包の引受再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 郵便のポス・マレーシアは22日、日本を含む56カ国・地域への国際郵便の引き受けを再開したと発表した。
国際スピード郵便(EMS)は、今年3月に再開していたが、今回、国際郵便と小包、「フレキシパック」、航空便の小包の引き受けを再開した。
当面は航空会社が国際便を運航している国・地域に限定してサービスを行う。今後新型コロナウイルス「Covid-19」の感染状況や航空便の運航状況により、配達可能な地域を増やす可能性もあるという。
ポスは、国際郵便や小包の取り扱いを再開したことで、友人、家族などと繋がることができる上、海を跨いだビジネスも成長させることができるとした。

ラブアン入境、ワクチン接種完了者は隔離不要に

【ラブアン】 国家安全委員会(NSC)は、ラブアン島への旅行者に対する新しい標準的運用手順(SOP)を発表した。24日付けで他州からの入境者の隔離が不要となる。ただし、▽RT-PCR検査の結果が陰性▽新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を完了▽到着時に無症状ーーという条件をすべて満たすことが必要だ。
8月26日にラブアンが国家復興計画(NRP)第4フェーズへ移行したことにより、規制が緩和された。ラブアンへの入境を希望する場合、出発の3日前にRT-PCR検査を受けるか、あるいは到着の48時間前にRTK抗原検査を受ける必要がある。ワクチン接種を完了していない場合は、到着後10日間の隔離が義務付けられ、8日目にRTK抗原検査を受ける。到着時に発症していたり、検査結果が無効と判明した場合は、5日間の隔離を行い、4日目にRTK抗原検査を受けることになる。
海外からの入境の場合は、渡航元の国に対するリスク評価に応じて14日間ないしは21日間の隔離が義務付けられる。しかしワクチン接種が完了している場合は、事前申請の上、保健省より許可を受けた上で、自宅隔離が選択できる。
サバ州から日帰りで運送業者が入境する場合は、▽ラブアン保健局が発行した有効な「健康状態証明書」▽ワクチン接種を完了▽入境3日前までに受けたRT-PCR検査またはRTK抗原検査の陰性結果を証明▽フェリーターミナルに到着した時点で無症状ーーを満たす必要がある。「健康状態証明書」は1週間ごとの更新が必要だ。医療従事者が調査のため、輸送業者に対してランダムにスクリーニング検査を行うこともあるという。
(ベルナマ通信、9月22日)

ワクチン接種率90%超で州跨ぎ国内旅行を解禁=首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は22日、新たな新型コロナウイルス「Covid-19」の規制緩和策を発表。成人の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種率が90%を越えた段階で、州を跨いだ移動及び国内旅行を解禁すると発表した。
州を跨いだ国内旅行は現在、ワクチン接種完了を条件に「トラベル・バブル」に指定しているランカウイのみを対象に認められている。またすでに操業再開が認められているセクターにおいて、全従業員の接種が完了したことを条件に100%出勤を認める。
9月23日からは、全国的に食料品店、コンビニ、ガソリンスタンド、飲食店の営業を午前6時から深夜零時まで認める。
9月24日から、ネグリ・センビラン州は国家復興計画の第4フェーズに、パハン州は第3フェーズに、ジョホール州は第2フェーズにそれぞれ移行する。
また10月1日から、スパや健康センター、マッサージパーラー、動物園、観光農園、水族館、釣りツアー、シュノーケリングやスキューバダイビングも、従業員のワクチン接種完了を条件に営業再開を認める。利用できるのはワクチン接種を完了した人のみとなる。

新型コロナの感染者数は1万3754人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万3,754人だったと発表した。累計感染者数は215万6,678人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴールが最も多く1,985人だった。それに▽ジョホール(1,913人)▽サラワク(1,766人)▽サバ(1,629人)▽クランタン(1,264人)▽ペナン(1,052人)▽パハン(869人)▽ペラ(844人)▽ケダ(783人)▽トレンガヌ(664人)▽クアラルンプール(KL、383人)▽マラッカ(292人)▽ネグリ・センビラン(175人)▽ペルリス(113人)▽プトラジャヤ(14人)▽ラブアン(8人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。また1万6,628人が回復し、累計治癒者は193万3,716人となった。
22日午後11時59分時点のアクティブ感染者は、前日から5,199人減少し、20万1,274人となった。83.6%が自宅療養、10.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.1%が医療機関、残り0.5%が集中治療室(ICU)で療養中。死者数は487人で、累計で2万4,565人となった。
また同日は新たに26カ所のクラスターを確認。職場で13カ所、コミュニティで7カ所、残りは教育機関と医療機関でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンが7カ所で最も多かった。