【クアラルンプール】 4月1日の国境再開により、今年第3四半期には全国のホテルの客室稼働率は、60%まで上昇する見通しだ。
マレーシア・ホテル協会 (MAH) のヤップ・リップセン最高責任者は、今年1月以降の客室稼働率は30ー40%で、国内からの観光客が大部分を占めていたと言明。国境再開による外国人観光客増加に期待していると表明。ラマダン(断食月)に入ったことや、断食明け大祭を前に、国内からの予約が徐々に増えてきているが、外国人観光客が戻るのには数カ月かかると予想。しかし、海外からのビジネス目的でのホテル利用者は今後2週間で増える見通しで、特に日本人の来訪を見込んでいるとした。
ヤップ氏は、打撃を受けた観光業界は回復途上にあり、明るい見通しを持っているが、マレーシア人の海外旅行が増えることも考えられることから、客室稼働率の上昇には時間がかかると分析。観光産業としては、標準的運用手順(SOP)を順守し、外国人観光客の入国促進強化のため積極的なキャンペーンを実施する必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月3日)