【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン保健相は14日の記者会見で、新型コロナウイルス「Covid-19」の2回目の追加(ブースター)接種について、60歳以上の希望者、あるいは海外渡航で必要な場合に受けることができると明らかにした。いずれの場合も追加接種は必須ではなく任意。
60歳以上の場合、1回目の追加接種から4ー6カ月後に2回目の追加接種が可能。基礎疾患がある人が対象だが、健康な場合でも医師との相談の上で接種できる。万が一新型コロナに感染した場合でも、回復後3カ月が経過していれば、2回目の追加接種が認められる。
海外渡航では、渡航先の国が追加接種2回を渡航条件としている場合、あるいはシノバック製ワクチンを認めていない場合、保健省に申請の上、2回目の追加接種が可能となる。1回目の追加接種から1カ月以上が経過していることが条件となる
カイリー大臣はまた、新型コロナの感染者との濃厚接触者について、無症状の場合はワクチンの接種状況に関わらず、22日付けで隔離が不要となると述べた。従来は無症状かつ追加接種を受けているのみ隔離が不要となっていたため、対象を広げた格好。発症した場合は自己隔離の上、発症時および発症後3日目にRTK抗原検査を受ける。検査結果が陰性かつ症状が改善された場合は自由な活動が許可され、陽性の場合は7日間の隔離が必要となる。
■施設入場時のチェックイン撤廃を検討■
カイリー大臣は、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」アプリでの施設入場時のチェックインについて、今後数週間のうちに撤廃について検討すると言明。一方、オミクロン株流行時に「カジュアル・コンタクト(感染判明者と同時に同じ場所にいた)」となった人のうち45%が陽性となっており、感染経路の追跡という面で「MySejahtera」は有益だとした。