【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大防止のために義務付けられていたフェイス・マスクの着用について、近く着用義務が撤廃される可能性が浮上している。
22日、ズライダ・カマルディン農園・一次産業相がハリラヤ休暇後の義務撤廃について言及。カイリー・ジャマルディン保健相も、マスク着用の件と特定しなかったものの、ハリラヤ休暇前に制限緩和について発表すると述べた。国内での感染状況が改善され、入院患者数、死者数ともに減少しているため、制限緩和を進めていくという。
一方、カイリー大臣は、あまりに早く規制を緩和したために変異株による感染が広がってしまった国の例もあるとし、同じ過ちを繰り返さないために、規制緩和は急激にではなく徐々に進めていくべきだと強調した。
医療現場では、「症状がある人は外出時にマスクを着用すべき」「屋外ではマスクは不要かもしれないが、人通りの多い公共の場では、感染者増加を防ぐためにマスク着用を維持すべき」など、マスク着用義務の撤廃は時期尚早との声も上がっている。新型コロナの元患者からも「無症状の場合、知らない間に感染を広めることがあるので周囲の人々の安全を守るためにもマスク着用を続ける」という声が上がった。
(ザ・スター、4月25日、4月23日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月22日)