勤務中の女性警察官、「TikTok」にダンス投稿で炎上

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 動画サイト「TikTok」に勤務中にダンスをしている様子を投稿した女性警官が不謹慎だとして炎上、警察トップのアブドル・ハミド長官も「警察のイメージを悪くする」と批判し、こうした投稿を行なわないよう苦言を呈する事態となっている。

問題の動画はクランタン州の女性警察官が今月5日に投稿したとされるもので、同警察官が濃紺の制服を着た姿で検問所とみられる路上でダンスを踊っているところが映っている。バックライトを使って後光が射すようなエフェクトも効かせてある

硬いイメージの警察官のダンスということで一部では評判だったが、勤務中に不謹慎との声も殺到。女性警察官は現在、警察の内部調査を受けており、倫理規定違反で何らかの処分が下される見通しだという。

国内旅行の解禁、観光関連業者はビジネス回復を期待

【ペタリンジャヤ】 国内旅行の解禁で旅行関連業者は客足の回復に期待をかけているが、悲観的見方を引きずっている向きもある。ウイルス陽性反応者が過去最多を更新したことで国民の旅行意欲がそがれる可能性があり、また、旅行者が増加することで感染のリスクが高まると警告する医療専門家もいる。
解禁でホテルは年末にかけ、レジャー客の宿泊が期待できる。外国からのレジャー客がないなか、国内旅行客はホテルなど接客業には生命線だが、マレーシア・ホテル協会のヤプ・リプセン最高責任者は、新規感染者数が急減した6月ほどの稼働率は見込めないと語った。
8月末の独立記念日にかけての客室稼働率は42%。感染拡大の第3波があった10月に急落し、現在は20%前後。
セリ・パシフィック・ホテル・クアラルンプールの営業担当者は「レジャー客だけでなく、出張客も見込め、この先稼働率はゆっくりだが徐々に上がってゆく」と期待を表明した。
国内旅行解禁で有料道路運営業者も収入増を期待している。南北高速道路を運営するPLUSマレーシアによると、パンデミック以前は1日170万台の利用があったが、100万台まで減少した時期もあった。解禁で150万台への回復が見込めるという。
(ザ・サン、12月15日)

経営難のエアアジアX、再編計画の一部内容を変更

【クアラルンプール】中・長距離路線を運航している格安航空、エアアジアX(エックス)は減資を含む再編計画の内容を改め、発行済み株式資本を99.9%減らすと発表した。当初計画では90%の減資だった。
発行済み株式資本は15億3,000万リンギから153万リンギになる。減資で発生した資金は負債の返済に充当する。減資に伴い既存株式10株を1株に統合する。
株式統合後、投資家から5億リンギの資金を調達する。うち3億リンギを株主割り当てで調達し、新株式発行で新たな投資家から2億リンギを調達する計画だ。
再編計画の実施には債権者の同意が必要だ。再編以外の選択肢は清算しかなく、この場合、債権者の取り分はゼロになるという。
(マレーシアン・リザーブ、12月15日)

 

CMCO拡大、マレーシア経済への影響は

マレーシアでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続いています。10月中旬にサバ州、スランゴール州、KL、プトラジャヤについて条件付き活動制限令(CMCO)が発令され、11月9日からはプルリス州、パハン州、サラワク州を除く全ての州にCMCOが拡大されました。その後、クダ州、トレンガヌ州、マラッカ州、ジョホール州については一部地域を除いて11月21日にCMCOが解除され、12月7日にはKL、スランゴール州、サバ州を除く他の州のほとんどの地域でCMCOが解除されました。現在CMCO下にある地域では、現在のところ12月20日まで継続されることになっています。

本連載321回では首都圏のCMCOが1カ月続いた場合、四半期GDPを1.5%〜2.5%程度の押し下げると試算しましたが、今回は期間も対象地域拡大したCMCOについて、その影響を概算します。計算方法は以下の通りです。連載321回で示したように、CMCO下の地域では、製造業のGDPは0〜マイナス5%、小売サービス業および建設業のGDPはマイナス15〜マイナス20%と想定します。

2019年の州別・産業別GDPデータをベースに試算すると、マレーシアの四半期GDPは今回のCMCOによって4.6〜6.6%下押しされます。マレーシアの2020年第四半期のGDP成長率は、当初4〜5%のプラスと見込まれていたので、差し引き0〜2%のマイナスとなる予測されます。結果として、2021年のマレーシアの通年でのGDP成長率はマイナス4.7%〜マイナス5.3%程度となり、2021年予算発表時の想定であるマイナス4.5%を1%程度下回るかたちとなります。

今回は、3月〜5月のMCOと比較すると、陽性者の減少速度は遅く感じますが、一方で経済的なダメージは比較的抑えられています。防疫と経済の両立をめざして、苦心しながらも丁寧にバランスをとっていると評価できます。

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新型コロナの新規感染者数は1295人、セランゴールで481人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,295人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万4,751人で、累計感染者数は8万7,913人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く481人だった。それに▽サバ州(268人)▽クアラルンプール(KL、232人)▽ジョホール州(105人)▽ペナン島(69人)▽ネグリ・センビラン州(60人)▽ペラ州(35人)▽マラッカ州(14人)▽パハン州(13人)▽ケダ州(9人)▽プトラジャヤ(4人)▽ラブアン(3人)▽トレンガヌ州(1人) ▽クランタン州(1人)ーーが続いた。ペルリス州、サラワク州はゼロだった。1,052人が退院し、累計治癒者は7万2,733人となった。死者数は7人増えて、累計で429人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は15日、KLの感染者数が11月29日の493人を上回り、過去最高の696人となったことについて、建設現場である「ダマンレラ」クラスターで新たに568人の感染がわかったことが影響したと説明した。11月7日からレンバ・パンタイやケポン、ティティワングサと広い範囲で感染者を出しており、累計の感染者は2,451人となっていると言明。その一方で新たに発生したクラスターはないとし、国内のクラスターは累計で418となり、うち229は収束したと明らかにした。

トリドールの「ボートヌードル」、マレーシアでFC展開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 トリドールホールディングス(本社・東京都渋谷区)は16日、グループ企業、ウタラ5フード&ビバレッジが展開する東南アジア・ヌードルブランド「ボートヌードル(Boat Noodle)」のフランチャイズ(FC)展開をマレーシア国内で開始したと発表した。
2016年2月に当社グループ入りし、現在マレーシア、シンガポール、ブルネイ、ミャンマーに、に計41店舗(マレーシア国内35店舗)を展開している。FC展開はマレーシアでの更なる出店強化を目指したもので、11月2日にクアラルンプールに1店舗を出店し、今後1年で同国内に10店舗を新規出店する予定。
東南アジアを中心に展開する「ボートヌードル」は、水上マーケットで食べられていた小
さなスープヌードルがルーツ。自分が食べたい分を注文し、食べ終わった器を積み上げながら食べ進めるスタイルで、1杯100円未満からと手頃な価格で人気を得ている。イスラム教徒が安心して食事ができるようハラル対応をしている。