【シャアラム】 コンビニ・チェーンのファミリーマート・マレーシアは11日、国内全店舗(360店舗)でアルコール飲料の販売を中止したと明らかにした。飲酒が禁じられているムスリム(イスラム教徒)への配慮だとしている。

ファミリーマートの店舗をフランチャイズ方式で展開するQLリソーシズのチア・リクカイ社長は、3月から順次アルコール飲料の販売停止を行っているとし、アルコール飲料の売り上げは小さいため影響は最小限で、他の飲食物でカバーできると述べた。

 チア社長はまた、ホットスナックやソフトクリーム、インスタント食品やドリンクを店内飲食できる新コンセプトの「ファミカフェ」を紹介。「ファミカフェ」のメナラU店はマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)のハラル認証を取得しているとし、現在「ファミカフェ」は16店舗が開設されているが、年内に50店舗、2025年までに300店舗を開設し、全店舗でハラル認証を取得することを目指していると述べた。食品調理センターも2019年にJAKIMのハラル認証を取得しており、4月30日時点で自社ブランドの172商品がJAKIMの公式ハラルポータルサイトに登録されている。ファミリーマートの通常店舗も段階的にハラル認証を取得する予定で、首都圏2店舗が審査を受けているという。


ファミリーマートは今後パハン州クアンタンなどマレー半島東海岸に展開する計画で、年内に20店舗を開設するとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、ザ・バイブス、5月11日)