CCS共同スタディ、新たに日揮グローバルと川崎汽船が参加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 石油資源開発(本社・東京都千代田区、JAPEX)、日揮グローバル(本社・神奈川県横浜市)、川崎汽船(本社・東京都千代田区)の3社は7月29日共同声明を発表。マレーシアの国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)とJAPEXが1月から推進中のマレーシアにおける二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)についての共同スタディの実施について、新たに日揮グローバルと川崎汽船が参加を決定し、覚書に調印したことと明らかにした。

共同スタディは、マレーシアにおけるCO2地中貯留のための適地調査や技術的検討を、20カ月程度の予定で実施している。サラワク州ビントゥルにあるペトロナスのLNG基地からのCO2の回収・輸送や、将来的なマレーシア国外からのCO2受け入れの可能性などを含むもので、これまでにペトロナスおよびJAPEXで進めてきた概念検討にもとづき、より具体的な検討に進むにあたり、世界各地でLNGプラントの設計・建設工事に携わってきた実績と知見を持つ日揮グローバルと、エネルギー海上輸送と海洋事業の実績と知見を持つ川崎汽船が参加することとなった。

ペトロナスならびに日本企業3社は、候補地におけるCO2貯留可能量の算定や最適な貯留方法などのCO2の地中貯留技術、排出量や回収可能量の試算を含むCO2の最適な回収・輸送方法、地中貯留したCO2のモニタリング手法などの具体的な評価において協力していく。また、今後の実証試験や事業化を視野に入れた、経済性の試算や事業スキームの検討、CCSに関する法制度の調査なども実施する予定だ。なお、日本企業3社による本スタディに係る共同提案は、経済産業省資源エネルギー庁の「令和4年度産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業のうち産油・産ガス国産業協力等事業に係るもの)」の補助事業者として採択されているという。

JAPEX、日揮グローバル、川崎汽船は、本共同スタディを推進することにより、「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ」が目指すアジア地域の脱炭素社会の実現へ貢献していく方針だ。

今度はオクトーバーフェストに大臣が異議、ネット上では批判の声

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 先ごろ開催された盆踊り大会について「ムスリムは参加すべきでない」と発言して批判を浴びたイドリス・アハマド首相府相(宗教問題担当)が、今度は10月21、22日に予定されているドイツ発祥の「オクトーバーフェスト」について「マレーシアでは開催すべきでない」と述べ、物議を醸している。

イドリス大臣は7月27日の国会答弁の中で、「非イスラム教徒がアルコールを消費することを禁じられていないが、オクトーバーフェストは祭りの場で公然とアルコールが消費されるため、社会問題を引き起こす可能性がある」と指摘。「イスラム教がマレーシア連邦の宗教であり、誰もがマレーシアの規則・法律を尊重する必要がある」、「アルコールによる酩酊効果は、家庭内暴力、交通事故、貧困、喧嘩、健康問題、仕事のパフォーマンス低下につながる可能性がある」とした。

その上で先の盆踊りについては、日本人の伝統と信仰に基づく文化的祝祭であるため開催自体には反対しないが、イスラム教に反する要素があるためムスリムに対して参加を控えるように忠告したと説明した。

ネット上では大臣発言に対する批判の声が上がっており、「何年もの間、何の問題もなく世界中で祝われてきた。それを許さないと恨みを招くことになる」、「オクトーバーフェストは社会の調和を乱すものではない」、「戒律によって禁じられている人は行かなければいい」といった声がマレー・リベラルからも上がっている。

「オクトーバーフェスト」のマレーシア版ではバイエルンのバンドの演奏、ドイツ料理、そしてビールが供される。ペナンではマレーシア・ドイツ協会が40年にわたり主催している。

新型コロナの新規感染者数は3926人、病床使用率は71.4%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、7月31日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,783人で、累計感染者数は468万53人となった。
新たに4,482人が回復し、累計治癒者は459万8,778人となった。死者数は9人で、累計は3万5,969人。アクティブ感染者は、前日から1,708人減の4万5,306人だった。うち96.6%が自宅、0.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.3%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は68.8%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,745万729人で、接種率は84.1%。1回目のブースター接種完了者は1,618万6,051人で、接種率は49.6%、2回目が34万7,697人で1.1%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、ペラ州で確認。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は19カ所となった。

パナソニックマレーシア、最新モデルの浄水器の販売を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニック・マレーシアは、最新モデルの浄水器の販売を開始した。

シンク下に本体を設置するビルトインタイプと、タンクが必要ない蛇口直結型の2タイプで、シンクの下に設置するタイプの浄水器は2,199リンギ。メルトブロー型(ポリプロピレン)カートリッジ、限界ろ過カートリッジ、圧縮活性炭ブロックの3種のカートリッジ構造で、不純物やバクテリアの他、ウイルスを99.9%を除去することが可能だ。

一方で蛇口直結型の価格は、バッテリーとカートリッジ寿命を表示するLCDディスプレイ付きが579リンギ、LCDなしが419リンギ。4段階のろ過構造で浄水する「マイクロクリアー4000」カートリッジが搭載されており、前モデルに比べて高性能活性炭が1.7倍に増量。カートリッジの交換目安は4,000リットルで、より長持ちするようになった。

パナソニックは、オンラインとオフライン両方で新製品のマーケティングに積極的に取り組むと表明。新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大に伴い、人々がより健康を意識するようになっているとして、安心を提供できる商品を提供していきたいとした。

カワサキがマレーシア市場に再参入、モデナスが新モデル発表

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 二輪車製造のモトシカル・ダン・エンジン・ナシオナル(モデナス)の販売子会社、エダラン・モデナス(EMOS)は7月28日、カワサキモータースの二輪車3モデルを発表。カワサキにとり、マレーシア市場再参入となった。

投入したのは、国内完全組立車(CKD)の「モデナス・ニンジャ250」(1万8,900リンギ)、「モデナス・ニンジャ250ABS」(2万500リンギ)、「モデナス・Z250ABS」(1万9,500リンギ)の3モデルで、価格はいずれも税込。3モデルともに排気量249ccのパラレルツイン(並列2気筒エンジン)DOHCエンジンを搭載した。

EMOSによると、今後国内で販売する650cc以下の「カワサキ」モデルはすべて「モデナス」に改名する。カワサキは、モデナス工場でテスト・認定した新モデル専用の組立ラインを導入する上、従業員へ直接の技術指導を実施する。年内に排気量650ccのモデルを発売する予定だ。

ロスラン・ロスカン最高経営責任者(CEO)は、モデナスもカワサキと同様、手頃な価格で高品質な技術主導の製品提供を最優先しているとコメント。2020年はカワサキ側とオンライン会議を重ね、2021年10月の独占販売権移行、今年4月のカワサキ製バイクの正式販売開始に続き、今回初めてのモデル投入となったとし、両社製品に対する需要は非常に高く、今後数年間は市場の拡大が続くと予想した。

ホンダマレーシア、上半期の販売台数は60%増の3.9万台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは7月28日、2022年上半期の販売台数が前年同期比60%増の3万9,000台超となったと発表した。6月30日時点で、自動車総需要量(TIV)の12%を占めており、通年の販売目標8万台の達成に向け、順調に推移しているという。

Bセグメント・セダン「シティ」が39%、Bセグメント・ハッチバック「シティ・ハッチバック」が23%、Cセグメント・セダン「シビック」が18%を占めた。「シティ」、「シティ・ハッチバック」、「シビック」、Dセグメント「アコード」は、2022年1ー5月に各セグメントで非国産車の売上トップとなっている。

吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、今年1月に新型「シビック」、7月にはコンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」の新型モデルを発売し、市場からの反応も良く、ホンダ車が好意的に受け入れられていることが今年の販売実績の押し上げにつながったと言明。6月末の売上・サービス税(SST)の減免措置により予約数も大幅に伸び、上半期は合計10万5,000件以上の予約を受け付けたとし、来年第1四半期までに納車できるよう努力を続けるとした。

「反・政党鞍替え法」が下院で可決、違反議員は資格剥奪へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国会議員の政党鞍替え防止を盛り込んだ連邦憲法改正法案、いわゆる「反・政党鞍替え法」が7月28日、下院議会で全会一致で可決した。

下院議員11人が欠席したが、出席議員209人全員が賛成し、憲法改正に必要な3分の2の賛意を得た。8月9日に上院議会に提出される予定で、可決すれば国王の承認を得て発効されることになる。

議員が任期中に政党を鞍替えすることによって政治的安定性が損なわれる事態を避ける狙いがある。言論・集会・結社の自由をうたった連邦憲法第10条に違反するため、国会議員及び州議会議員を対象に同条の結社の自由の制限を課すことを可能にする(3A)が付け加えられた。

さらに両院議員兼職等に対する禁止規定を定めた第49条の表題を「国会議員の所属政党変更など」に変更し、特定の政党の党員として下院議員に当選した後に政党を離党した場合、あるいは無所属で当選した後に特定の政党に加入した場合、議員資格を剥奪する内容が盛り込まれた。ただし所属政党から除名された場合、所属政党が政党登録を抹消されたあるいは解党した場合、下院議長の場合について議員を辞職する必要のない旨も盛り込まれた。

議員の政党鞍替え防止法制定は、昨年9月に発足したばかりのイスマイル・サブリ・ヤアコブ政権と野党連合・希望同盟(PH)の間で党派を超えた協力覚書が締結された際に、政治改革案の一つとして盛り込まれていた。

新型コロナの新規感染者数は3926人、病床使用率は71.4%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、7月28日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,926人で、累計感染者数は466万8,139人となった。
新たに3,542人が回復し、累計治癒者は458万4,907人となった。死者数は4人で、累計は3万5,946人。アクティブ感染者は、前日から380人増の4万7,286人だった。うち96.6%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.3%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.4%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,743万6,896人で、接種率は84.0%。1回目のブースター接種完了者は1,618万2,393人で、接種率は49.6%、2回目が32万5,809人で1.0%だった。
新たに発生したクラスターは2カ所で、セランゴール州とペラ州で確認。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は20カ所に増えた。

IMF、マレーシアのGDP成長予想を5.1%に下方修正

【クアラルンプール】 国際通貨基金(IMF)は、マレーシアの今年の国内総生産(GDP)成長について従来予想の5.6%を5.1%に下方修正した。マレーシア中央銀行バンク・ネガラの予想である5.3ー6.3%を下回った。
IMFは26日に発表された世界経済見通しの最新版の中で、ロシア・ウクライナ戦争、世界的なインフレ、厳しい労働市場と金融政策、新興国の潜在的な債務危機、中国の不動産危機、世界貿易を妨げる恐れのある地政学的断片化によるリスクを考慮した結果、世界経済の見通しに対するリスクは圧倒的に下振れ傾向にあると分析した。
その上でIMFは、物価上昇が世界中の生活を圧迫し続ける中、インフレ抑制が政策立案者にとって最優先事項となるべきだと指摘。「金融引き締め策は必然的に経済的コストを伴うだろうが、政策の遅れはそれを悪化させるだけだ」とし、直ちに取り組むべきだとした。
さらにIMFは、的を絞った財政支援が最も脆弱な人々への影響を和らげるのに役立つものの、新型コロナウイルス「Covid-19」対策やインフレ抑制のためのマクロ経済政策のために政府予算が拡大しているため、増税や政府支出の削減によって効果が損なわれる可能性があると指摘した。
(ザ・サン、7月28日、エッジ、7月27日)

エアアジアのレストラン「サンタン」、ASEANへの進出を計画

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 格安航空のエアアジアは、機内食を提供するレストラン「サンタン」について、来年はマレーシア国内のみならず、東南アジア諸国連合(ASEAN)への事業拡大を計画していると明らかにした。

サンタンのゼネラル・マネジャー、キャサリン・ゴー氏は、国内ではペナン州、サバ州、サラワク州において店舗の開設を計画していると言明。海外ではインドネシアやフィリピン、タイへの進出も予定しており、適切な時期を見極めて英国や豪州への事業拡大も考えていると述べた。今年はクアラルンプール(KL)市内のショッピングモールに1店舗オープンするという。

ゴー氏は新店舗について、これまで「イオン・シャアラム」や「IOIモール・プチョン」などショッピング・モールへ11店舗出店してきたが、今後は新しいコンセプトの下でショップロットにおいてオープンする計画だという。

サンタンは27日、多忙な顧客がより簡単、便利に食事できるよう、持ち運びしやすい容器に入れた「ナシレマ ・オンザゴー」を発表。価格は4.90リンギで、「サンタン・カフェ」の他、エアアジアの航空機内などでも販売する。2カ月内にコンビニエンス・ストアやガソリンスタンドなどで販売を開始する予定だ。