【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不動産・財務・投資コンサルタントのサヴィルズが実施した調査によると、マレーシア人の81%がオフィス勤務に戻りたいと考えていることがわかった。
「労働者が求めているものは何か」をテーマに実施した調査では、▽敏捷性▽アメニティ▽キャリア▽経験▽勤務地▽生産性▽スペース▽テクノロジー▽幸福ーー9項目における理想環境について、金融サービス、不動産・建設、テクノロジー、通信などの従業員を対象に実施した。
キャリアについて、専門性向上をする上では、およそ90%の回答者がオフィス勤務、60%以上がオフィス勤務と在宅勤務の組み合わせ(ハイブリッド型勤務)が望ましいと回答。オフィス環境に必要なものとして最も多かったのは「清潔さ」で70%、「空気の質」が69%、「安全性」が66%となった。
勤務地の希望としては、32%がクアラルンプール・シティーセンター(KLCC)、21%がペタリンジャヤやシャアラム、ダマンサラ、チェラス、セレンバンなどの首都圏、19%が首都圏郊外と答えたが、24%が在宅勤務と答えた。
生産性に関しては、同僚との協調性向上には61%がオフィス勤務、32%がハイブリッド型勤務が望ましいと回答。幸福の分野では、完全在宅勤務中に経験したこととして最も回答率が高かったのは、「社会的孤立」で44%だった。そのほかには「勤務時間が長くなった」が37%、「精神的疲労」と「肉体的疲労」がそれぞれ30%となった。