ダイハツ系プロドゥア、10月の販売が月間最高記録を更新

【ラワン=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は、10月の新車販売台数が2万7,858台となり、過去最高だった昨年10月の2万6,848台を上回って月間最高記録を更新したと発表した。前月比では90.67%の大幅増となった。
車種別で販売台数が最も多かったのは「マイヴィ」(8,761台)で、以下、▽アジア(5,973台)▽ベザ(5,257台)▽アティバ(3,973台)▽アルザ(2,553台)▽アルス(1,341台)——と続いた。同月の生産台数も2万9,803台となり、月間最高記録を更新した。
年初10カ月の販売台数は14万6,951台で、前年同期の17万1,861台を14.5%下回った。
10月の記録更新についてザイナル・アビディン社長兼最高経営責任者(CEO)は、現在の生産能力を超えていたが既存スタッフが増員や新たな生産設備の増強なしで、同レベルの品質で生産性を向上させることができたと強調。今後については、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミックが続いていることによって、プロドゥアや自動車産業のエコシステムが依然として供給の課題に直面しているとして、今年の残り2カ月は厳しい状況になると指摘した。

医療観光産業青写真を発表、マレーシアを主要な医療観光地に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は1日、医療観光を促進するための5カ年計画「マレーシア医療観光産業青写真」(2021ー2025年)を発表した。マレーシアを主要な医療観光地とすることを目指す。
青写真は、医療観光エコシステム、ヘルスケアブランド、市場戦略で構成される3つの柱の下で5つの取り組みを行う。質の高い医療の提供や安全性の確保、デジタル化、手頃な価格の医療サービス提供などを実施。患者満足度を向上させ、ヘルスケア業界の持続可能な未来を構築することを目標としている
カイリー大臣によると、青写真を実行するためには業界全体の努力が必要であると言明。国境を超えた海外との協力も促進させるとし、持続可能な医療提供のためには国々が協力していく必要性があるとの見解を示した。
2019年の外国人医療観光客数は122万人以上で、医療観光収入はおよそ17億リンギだったが、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行に伴い2020年は8億リンギに減少した。
(ザ・スター、11月2日、ベルナマ通信、エッジ、11月1日)

ファーマニアガとNIBM、国産ワクチン研究開発に向け提携へ

【クアラルンプール】 製薬会社ファーマニアガの子会社であるファーマニアガ・リサーチ・センターは、マレーシア国立バイオテクノロジー研究所(NIBM)と国産ワクチンの研究・開発に関する覚書を締結した。
ファーマニアガのズルカルナイン・エウソープ社長は、現在国内開発ワクチンがなく輸入に頼っている状態だが、NIBMと協力することで近い将来様々なワクチンを開発・製造できるようになると述べた。現状国内製造に最も近いのは、ファーマニアガの子会社ファーマニアガ・ライフサイエンス(PLS)によるシノバック製ワクチンの充填作業であり、PLSはシノバック製新型コロナウイルス(Covid-19)ワクチンを月400万回分生産できる体制を整えている。また、PLSには300人以上の専門家、研究者が在籍しており、これまで240種類以上のジェネリック医薬品を開発してきたという。
ズルカルナイン社長は、この協力関係は、将来再度起こりうるパンデミックに対する準備を整えるためのものであり、マレーシアに世界初のハラル(イスラムの戒律に則った)ワクチン製造工場を設立するというファーマニアガの計画を強化するものだと強調した。
ファーマニアガは、シノバック製ワクチンの国内唯一の販売者。これまでに2,040万回分のワクチンを国家ワクチン接種プログラム(NIP)に供給している。
(マレーシアン・リザーブ、11月2日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月1日)

KL市、雑貨店やコンビニでのハードリカー販売を禁止

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は、11月1日付けで酒類販売に関する新たなガイドラインを発表。食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売を禁止すると発表した。
ビールの販売については、午前7時から午後9時までの時間限定で認められるが、他の非アルコール飲料とは別の場所に置く必要があり、販売時間外は施錠する必要がある。購入できるのは21歳以上の成人。また伝統薬酒については、保健省の認可の下で中医薬局で販売することができる。
DBKLは2020年9月、食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局における酒類販売ライセンス(リカーライセンス)の更新を行わないと発表。ハードリカー販売禁止を盛り込んだ新たなガイドラインを今年今年10月1日付けで施行する予定だったが、利害関係者との話し合いなどのために1カ月延期していた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、フリー・マレーシア・トゥデー、11月1日)

新型コロナの感染者数は5071人、ワクチン接種率は75%に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,071人だったと発表した。累計感染者数は248万1,339人となった。
1日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,450万8,552人で、接種率は75.0%。成人の接種者数は2,237万8,822人で、接種率は95.6%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.96に上昇した。
1日には5,299人が回復し、累計治癒者は238万60人。死者数は63人増え、累計で2万8,975人となった。アクティブ感染者は、736人減の6万7,233人。アクティブ感染者数のうち、77.1%が自宅、13.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.5%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに5カ所(職場で3カ所、福祉施設と教育機関でそれぞれ1カ所)のクラスターを確認。州・地域別では、パハンで2カ所、KL、クランタン、ジョホールで1カ所クラスターが発生した。