ホンダマレーシア、新型「シティハッチバック」の予約を開始

【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは9日、ハッチバック車「オールニュー・シティ・ハッチバック」2022年新型モデルの予約受付を開始した。年内に販売を開始する予定。
ハイブリッドモデル「RS e:HEV」と排気量1.5リットルのDOHC i-VTEC搭載の「V」を用意。若年層をターゲットとしたスポーティかつプレミアム感のあるエクステリアデザインを採用し、「ホンダ・ジャズ」で人気の4モードウルトラシートやリモートエンジンスタート機能、ボタンを押すだけでパーキングブレーキを作動・解除できる電動パーキングブレーキ機能(RS e:HEVのみ)などを装備した。また、ホンダの次世代最新技術である安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」をこのセグメントで初めて搭載し、車間距離制御装置(ACC)、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、前方衝突警告(FCW)などの機能を備えている。
中条円 社長兼最高経営責任者(CEO)は、「オールニュー・シティ・ハッチバック」は新時代のハッチバック車としてセダンやSUVに匹敵するパフォーマンスを発揮するよう開発されたとし、このモデルが市場に新たな変化をもたらし、マレーシアの人々に最も愛されるハッチバック車になることを確信していると述べた。

ファミリーマートが新コンセプト、新工場は来年初頭に完成

【クアラルンプール】ファミリーマートの店舗をフランチャイズ方式で展開するQLリソーシズは9日、1号店開設5周年を記念し、新たなコンセプト「フード・スーパーストア」の導入を発表した。
同コンセプトの最初の店舗は首都圏のスリ・ペタリンとバンダル・プテリ・プチョンにあり、生活者の利便をさらに高める商品、サービスを提供するという。
また、現在1億リンギを投じセランゴール州シャアラムの既存工場隣接地に新工場を建設中で、来年3月までに完工の予定だ。数百人の雇用機会創出になる見通しで、地元住民を優先して採用するという。
マレーシア国内のファミリーマート店舗数は250余り。QLリソーシズは26年をめどに1,000店舗を目指す。QLリソーシズは畜産、水産加工などを行う食品メーカーで、全国で事業を展開しており、物流センターなどコンビニ店舗展開に必要なインフラを所有している。
最近の世界的な一次産品価格の上昇についてチア・リクカイ取締役は、企業努力により商品の値上げを回避しているが、上昇が続けばいずれ値上げは不可避だと述べた。
(ベルナマ通信、11月9日)

5G通信網、10日よりKLなどで運用開始

【クアラルンプール】アヌアル・ムサ通信マルチメディア相は、10日付けで第5世代移動通信(5G)ネットワークの国内展開を開始すると発表した。
1年以内にクアラルンプール、プトラジャヤ、サイバージャヤで5Gネットワークの運用を開始し、2022年にはペナン、セランゴール、ジョホール、サバ、サラワクなど人口密度の高い州を中心に展開、その後段階的に全国展開を進め、人口カバー率36%を目指すという。同相は、5Gにより様々なハイテク分野で新たな雇用機会が創出され、ビジネスに変革がもたらされると強調した。
同相はまた、進行中の国家デジタル・ネットワーク計画(JENDELA)について、デジタル経済センター(PEDi)の設立を予定しているとした。PEDiは、既存のコミュニティ・インターネット・センターの改訂版で、一般の人々が最新のデジタル技術や電子商取引について学び、収入を得られるようにするもの。通信マルチメディア省では、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症がエンデミック(風土病)段階に移行するのに合わせ、経済活動の再開を支援し、収入を得るための教育プログラムを再開していくという。
(ベルナマ通信、11月9日)

新型コロナの感染者数は6243人、再び6千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は6,243人だったと発表した。累計感染者数は252万2,498人となった。
9日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,464万2,379人で、接種率は75.5%。成人の接種者数は2,222万8,388人で、接種率は95.0%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.96に上昇した。
9日には7,348人が回復し、累計治癒者は241万9,743人。死者数は58人増え、累計で2万9,349人となった。アクティブ感染者は、2,863人減の6万1,760人。アクティブ感染者数のうち、77.8%が自宅、12.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.9%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに6カ所(職場で3カ所、教育機関で2カ所、拘留所で1カ所)のクラスターを確認。州・地域別では、クランタン、ジョホール、ケダ、KL、セランゴール、プトラジャヤそれぞれ1カ所発生した。

CPTPP、2022年半ばまでに批准予定=アズミン上級相

【クアラルンプール】 包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)について、マレーシア政府は、2022年半ばまでに批准する予定だ。アズミン・アリ上級相(兼通産相)が明らかにした。通産省は当初、今年末または来年第1四半期までに内閣に批准に関する委任を求める計画だった。
アズミン上級相は、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミックの影響によりCPTPP批准に向けた諸手続きのプロセスが混乱したためと説明。CPTPP批准に向けて費用便益分析(CBA)を実施したが、パンデミックの影響を受け再度分析しなおす必要があったとした。
新たなCBAは年内に完了する見通しで、内閣に提出して改めて委任を受ける。批准に向けたすべての手続き完了は来年半ばになる見通し。
CPTPPにはマレーシア、日本、シンがポール、オーストラリアなど11カ国が参加し、2018年3月に署名、同年12月30日に発効したが、マレーシアの批准手続きは遅れていた。CPTPPには今年に入ってから英国、中国、台湾が加入を申請している。
(マレーシアン・リザーブ、ボルネオ・ポスト、11月10日)