三菱自動車(M)、コタダマンサラに新3Sセンター開設

【クアラルンプール】 三菱モーターズ・マレーシア(MMM)は、セランゴール州コタ・ダマンサラに新しい3S(販売、サービス、部品交換)センターを開設すると発表した。これによりMMMの首都圏クランバレーにおける販売店は、全部で15カ所になる。
新3Sセンターは三菱のディーラー、ミレニアム・オートハウス社が運営するもので、新クランバレー高速道路(NKVE)からのアクセスもよい立地となっている。
床面積は1万2,370平方フィート。最新の三菱自動車ブランドアイデンティティに基づき、WiFiと5つのサービスベイを備えたカスタマーラウンジをもつ。ショールームには3台展示できるスペースを有する。
新たに就任した池田真也・最高経営責任者(CEO)は、「全国的に事業が回復する中、販売店の増設や施設のアップグレードなどのネットワーク開発の強化と、プラットフォームのデジタル化に重点を置いている」と述べた。
MMMの10月の販売台数は2,041台と過去最高を記録した。 売上・サービス税(SST)減免期間が2022年6月まで延長されたことから今後も好況が続くとみている。
(ポールタン、11月8日)

マレーシア、ワクチン接種率で世界10位に

【ペタリンジャヤ】 ニューヨーク・タイムズ紙の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種トラッカーによると、8日時点でマレーシアは全人口の77%がワクチン接種を完了しており、ワクチン接種率では世界第10位にランクインしている。
ワクチン接種率世界第1位はアラブ首長国連邦で、人口の89%が接種済。次いで、▽ポルトガル(87%)▽マルタ(85%)▽シンガポール(82%)▽チリ(81%)▽カンボジア(80%)▽スペイン(79%)▽カタール(78%)▽アイスランド(77%)ーーが続いている。他の主要国の順位は▽韓国(12位)▽日本(18位)▽イギリス(26位)▽オーストラリア(28位)▽米国(55位)ーー。
マレーシアでは、2月24日に全国ワクチン接種プログラムを開始、医療従事者や最前線で働く治安維持関係者から接種が始まった。
(ザ・スター、ザ・サン電子版、11月8日)

ファーマニアガ、ドローンによる遠隔地への医薬品配達を検討

【クアラルンプール】 製薬会社ファーマニアガは8日、遠隔地など医療サービスが行き届きにくい地域において、無人航空機もしくはドローンを利用した医薬品の配達を検討していると明らかにした。
発表した声明の中で、ファーマニアガはドローンを利用した配達は従来の配達方法よりも5倍ほど効率的と評価されていると説明。ドローンを利用することで、配達時間とコストの削減、サプライチェーンの効率を高めることを目的としているとした。
同社は、実証実験の第1弾として「プロジェクト・イーグル」をペラ州のパンコール島で実施。保健省や科学技術革新省、マレーシア民間航空局(CAAM)などの協力のもとで行った。マンジュンの桟橋から4.2キロメートル離れたパンコール島内のクリニックへ3キログラムの医薬品を配達するという、国内初の長距離かつ海を超えてのドローンを利用した配達となった。操縦は女性が行い、天候や視界も悪かったが、通常は30分かかるところ3.5分で配達でき、成功裏に終わったという。
ファーマニアガは、サバ、サラワク州を含む他の地域においても段階的に実証実験を行う計画だ。
(ザ・スター、11月9日、ベルナマ通信、11月8日)

新型コロナの感染者数は5403人、5日ぶりに5千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,403人だったと発表した。累計感染者数は251万6,255人となった。
8日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,460万4,953人で、接種率は75.3%。成人の接種者数は2,221万4,024人で、接種率は94.9%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.94に上がった。
8日には7,348人が回復し、累計治癒者は241万9,743人。死者数は58人増え、累計で2万9,349人となった。アクティブ感染者は、2,863人減の6万1,760人。アクティブ感染者数のうち、77.8%が自宅、12.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.9%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに6カ所(職場で3カ所、教育機関で2カ所、拘留所で1カ所)のクラスターを確認。州・地域別では、クランタン、ジョホール、ケダ、KL、セランゴール、プトラジャヤそれぞれ1カ所発生した。

マレーシアとシンガポール、隔離なしで両国間移動が可能に

【ペタリンジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相は8日、両国間の入国規制を緩和し、29日付けで入国時の隔離を免除するという共同声明を発表した。ワクチン接種を完了したマレーシア人、シンガポール人が対象。
29日よりクアラルンプール国際空港(KLIA)とシンガポール・チャンギ国際空港に「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」を設置し、新型コロナウイルス「Covid-19」検査を受けるだけで往来を可能にする。陸路についても別途VTLの導入を検討しているという。
マレーシアではランカウイの「トラベルバブル」で海外観光客の受け入れを再開しているが、VTLはランカウイ以外の地域に海外観光客を受け入れる、パンデミック後初の試みとなる。また、シンガポールは10月27日付けでマレーシア人の入国について隔離期間を10日間に短縮するなど、入国規制緩和を段階的に進めている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、11月8日)