マレーシアの原油、28年で枯渇=ムスタパ首相府相

【クアラルンプール】 ムスタパ・モハメド首相府相(経済担当)は、マレーシアの原油の可採年数は28年だと議会答弁で明らかにした。1月1日付の国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のデータおよび総合資源寿命指数に基づき、原油埋蔵量は200億バレルと算出されているという。
ムスタパ氏によると、ペトロナスは石油・ガス(O&G)を持続的に生産するための探査・開発計画を策定しており、新発見や最新技術、石油資源に関する情報に基づき計画を常に更新している。ペトロナスはO&G産業の下流部門の開発についても計画しているが、高額な資本投資を必要とし、特に廃棄物の管理において特殊な技術が必要なため、計画を精査する必要があるとした。
ペトロナスでは下流部門への投資資金を確保するため、サラワク州沖合での石油探査を強化し、石油埋蔵量を確認している。昨年2月に石油・ガス鉱区探査入札を開始し、サラワク州の海洋鉱区6カ所での探索を進めており、そのうち2カ所は深海域に位置しているという。
ペトロナスの2019年の年次報告書では総合資源寿命指数は38.7年とされていた。
(ザ・ヴァイブス・ドットコム、11月23日)

マレーシア日本国際工科院、パナソニックと共同ラボを開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア日本国際工科院(MJIIT)は23日、パナソニック・アプライアンシズR&Dセンター・アジア・パシフィック(PAPRADAP)と共同研究ラボを開設。23日に開所式を行った。

今回開設したパナソニックとの共同研究ラボでは、MJIITの微生物機能代謝工学講座(Memobio iKohza)と連携。東南アジア地域特有な諸問題を解決することを目的として、公衆衛生に関する研究、特に熱帯地域特有な有害微生物や有害物質の除去に焦点を当てた共同研究を行っていく予定だ。

PAPRADAPの石丸社長は、マレーシア、アジアに特有の菌やカビなどの分析など、マレーシアに貢献できる商品開発や技術開発などを実施したい考えを示した。

MJIITと日本企業との共同研究ラボの設立はこれで6件目。MJIITはこれまでに▽高砂熱学工業▽リバネス▽ローム・ワコー・エレクトロニクス・マレーシア▽関通▽Delightex――の5社と共同ラボを設置している。

サラワク州議選の日程発表、12月18日に投開票

【クアラルンプール】 選挙委員会(EC)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を受けて開催が延期されていたサラワク州議会(定数82)選挙について、12月6日を公示日、12月18日を投開票日とする選挙日程を明らかにした。

サラワク州議会は今年6月7日に解散することになっていたが、1月に発令された非常事態宣言の適用を受けて州議会の任期が延長された。全国規模の非常事態宣言が9月1日で解除されたが、州議会選挙が行なわれると新型コロナウイルス「Covid-19」の新たな感染拡大を引き起こすことが懸念されたことから、サラワク州のみ来年2月2日まで宣言が延長されていた。

コロナ流行が終息に向かったことを受けてアブドラ国王の同意の下、11月3日付けで非常事態宣言が前倒しで解除され、これを受けてアバン・ジョハリ州首相が同月5日、州議会解散を宣言していた。

解散前のサラワク州政権は、連邦政府と協力関係にあるサラワク政党連合(GPS)が82議席中67議席を掌握していた。

(マレー・メイル、東方日報、11月24日)

 

コロナワクチンが直接死因となったケースはゼロ=第2副保健相

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの安全性について、アーロン・アゴー・ダガン第2副保健相は、今年2月24日から11月20日までにワクチン接種プログラム(PICK)下で行なった接種が直接の死因となったケースはないと言明した。
アーロン氏の国会答弁によると、これまで▽ファイザー▽アストラゼネカ▽シノバック▽カンシノ▽シノファームーーの5種類のワクチン合計5,184万2,386回分の接種が行なわれ、副反応が出たケースは2万3,163件、率にして0.045%だった。
副反応が出たケースのうち93.3%が発熱、頭痛、倦怠感などの軽い症状で、1日以内に回復した。深刻な副反応が出たケースは1,549件、率にしてわずか0.003%だった。
またワクチン接種が完了した者のうち535人が死亡したが、ワクチン接種とは直接の関係はなかったという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、11月23日)

 

新型コロナの感染者数は5755人、累計で260万人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,755人だったと発表した。累計感染者数は260万2,835人となった。
23日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,502万8,412人で、接種率は76.6%。成人の接種者数は2,245万5,264人で、接種率は95.8%となった。
23日には4,908人が回復し、累計治癒者は249万8,345人。死者数は47人増え、累計で3万110人となった。アクティブ感染者は、前日から639人増の6万8,625人。アクティブ感染者数のうち、80.1%が自宅、11.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.2%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに10カ所のクラスターを確認した。セランゴール州では教育機関で2カ所、KLでは職場で2カ所発生した他、マラッカ、ペナン、ケダ、プトラジャヤ、ジョホール、ペラでそれぞれ1カ所となった。。これまでに確認されたクラスターは5,898カ所で、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は231カ所に減った。