無料バス「ゴーKL」、11月1日から電化を開始

【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)市内の無料バス・サービス「ゴーKL」は、11月1日より電気バスへの切り替えを開始する。ワングサマジュ地区からスタートし、2023年初頭までに現行のディーゼルエンジンバスを完全に置き換える。
クアラルンプール市役所(DBKL)が進めるKL低炭素都市化計画の一環として、2022年初頭から追加車両を投入、最終的には合計60台の電気バスを運行するようになる。これに伴い、車体の色も現行の紫から緑へと変更する。電気バスは、国内メーカーのSKSコーチビルダーズが製造。乗車定員は31名(着席21名、立席10名)、最高速度は70キロメートル/時、蓄電容量は299キロワット時で、バス後部の8つのリチウムイオンバッテリーから給電される。1回の充電で最長250キロメートルの走行が可能。充電時間はバッテリーの空きにより1.5時間ー3時間程度となり、通常は夜間に充電を行う。
電気バスへの移行に伴い、既存の4路線(ラストマイル)と5つの支線(ファーストマイル)に加え、11月1日から新しく2つの支線も追加する。13.8キロメートルの「パロット・グリーン・ライン」は首都圏大量高速輸送(MRT)マルリ駅からスリ・ペルマイスリ地区まで、16.7キロメートルの「グレー・ライン」はMRTコクラン駅からトゥン・ラザク地区までを結ぶ。
(ベルナマ通信、ポールタン、10月28日)

10.7%が新規採用を実施せず=人材紹介会社調査

【クアラルンプール】 人材紹介のアイスリング・グループとリーダー育成サービスのリーダーオノミクスが共同で実施した調査によると、新規採用を実施しなかったとの回答が10.7%となり、多くの企業で昨年から今年にかけて採用活動が行われていたことがわかった。
アイスリングの創設者であるメリッサ・ノルマン社長によると、同調査は、ITや製造、電子機器、銀行、金融産業を対象に行ったもので、61人より有効回答を得た。回答者の95%以上が昨年、新規採用を行ったと答え、50%が今年25人以上の採用を行ったと答えた。
新型コロナウイルス「Covid-19」の流行が、人材の確保や戦略に影響を与えなかったとの回答は26.8%となった。また83.33%が行動制限令中(MCO)はオンラインで面接を行ったと回答した。
一方で人材育成に関しては、86.89%が人材育成やスキルアップを実施していると回答。主な分野としてはITが31.8%、ソフトスキルが20%、ビジネスが12.9%、サプライチェーンが12.9%、分析が8.2%となった。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月28日)

長期ビザ保持者、11月より入国許可申請が不要に

【クアラルンプール】 長期滞在パス保有者は、11月1日付けで「マイトラベルパス」あるいは「マイエントリー」による入国許可申請が不要となる。入国管理局が28日発表した。
対象となる長期滞在パスは、▽外交官、その扶養家族および外国人メイド▽就労パス(カテゴリー1、2、3)、その扶養家族および外国人メイド▽居住者パスー技能(RPT)、その扶養家族および外国人メイド▽専門職訪問パス(PVP)ー専門家▽専門職訪問パス▽永住権(PR)、その配偶者と子供▽マレーシア国籍者の夫、妻、子供で、長期滞在パス保有者▽高齢者パス▽寡婦パス▽学生パス、その扶養家族及び同行者▽マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)パス、その扶養家族および外国人メイド▽居住者パス▽一時就労訪問パス(PLKS)▽外国人メイド(PRA)ーー。
対象外となるのは、▽ソーシャルビジット(短期訪問)▽長期滞在パスが期限切れになった者▽新規申請の就労パス(カテゴリー1、2、3)▽新規申請の居住者パスー技能(RP-T)、その扶養家族および外国人メイド▽新規申請の専門職訪問パス(PVP)ー専門家▽短期ビジネス渡航者ーーで、これらに該当する場合、「マイトラベルパス」あるいは「マイエントリー」による入国許可申請が変わらず必要となる。
マレーシア到着時の入国手続は、入国規則や保健省によるスクリーニング検査及び隔離手続に基づき、現状と同様に行なわれる。
(ベルナマ通信、10月28日)

新型コロナの感染者数は6060人、3日連続で6千人超

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10月29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は6,060人だったと発表した。累計感染者数は246万809人となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.95に上昇した。
28日には6,637人が回復し、累計治癒者は累計で235万4,622人。死者数は95人増え、累計で2万8,769人となった。アクティブ感染者は、355人減の7万1,358人。アクティブ感染者数のうち、77.6%が自宅、13.3%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.3%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに8カ所のクラスターを確認。職場で5カ所、教育機関とコミュニティ、福祉施設でそれぞれ1カ所となった。州・地域別では、セランゴールで3カ所、KL、ペナン、ラブアン、パハン、ジョホールでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10月29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は6,060人だったと発表した。累計感染者数は246万809人となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.95に上昇した。
28日には6,637人が回復し、累計治癒者は累計で235万4,622人。死者数は95人増え、累計で2万8,769人となった。アクティブ感染者は、355人減の7万1,358人。アクティブ感染者数のうち、77.6%が自宅、13.3%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.3%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに8カ所のクラスターを確認。職場で5カ所、教育機関とコミュニティ、福祉施設でそれぞれ1カ所となった。州・地域別では、セランゴールで3カ所、KL、ペナン、ラブアン、パハン、ジョホールでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

2022年度予算案発表、過去最大規模の3321億リンギに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 テンク・ザフルル財務相は10月29日、下院議会に2022年度(2022年1月1日—12月31日)予算案を提出した。

予算規模は3,321憶リンギで、今年度の3,206憶リンギから増加し、過去最高を更新した。一般歳出は70.3%に当たる2,335憶リンギ、開発支出に756億リンギ、新型コロナウイルス「Covid-19」基金に230億リンギをそれぞれ充てる。分野別では予算全体の40.1%に当たる1,332憶リンギを社会関連に、20.3%を経済関連に、10.3%を安全関連に、4.8%を一般行政にそれぞれ充てる。

今年の財政赤字の見通しは、新型コロナ対策で歳出が3,206憶リンギに拡大した一方で歳入が1.8%減の2,210憶リンギにとどまる見通しであることから、対国内総生産(GDP)比で6.5%に上昇する見込み。2022年は景気回復により歳入が5.9%増の2,340憶リンギに増加すると予想されることから、財政赤字は975億リンギ、GDP比で6.0%に下がる見通し。

■自動車向けSST減免措置を6カ月延長■

2021年12月31日まで延長されている現地組立車(CKD)で100%、輸入完成車(CBU)で50%のSST減免措置を、2022年6月30日まで半年延長する。また電気自動車(EV)の普及に向け、関税、物品税、売上税を免除する。

大きな利益を上げている会社に対して「富裕税」を課す。課税収入1憶リンギまでの法人所得税率は通常の24%でそれ以上は33%とする。

携帯電話やパソコン、タブレットの購入に際しての2,500リンギを上限とした税控除を、2022年末まで延長する。

砂糖の入った飲料の物品税をチョコレートやコーヒー、モルトベースのプレミックス飲料に対象を拡大する。

従業員の従業員積立基金(EPF)最低拠出率を9%に引き下げる措置を2022年6月まで延長する。

海外からオンライン購入する低付加価値商品に対して売上税を課税する。また食品・飲料を除くオンライン購入におけるデリバリーに対するサービス税を導入する。

■来年のGDP成長、5.5ー6.5%と予想■

財務省は同日、「2021/22年経済リポート」を発表。 2021年の国内総生産(GDP)成長率予想についてプラス3-4%、2022年についてはプラス5.5ー6.5%とした。

産業別の今年のGDP成長率は、建設業がマイナス0.8%予想だが、鉱業は1.5%、サービス業が2.6%、製造業が8.1%、農業が0.8%と他は全てプラス成長の見込み。

2022年については鉱業がマイナス0.3%だが、他は建設業が11.5%、サービス業が7.0%、製造業が4.7%、農業が3.8%とすべてプラス成長が見込まれている。

今年の失業率は4.6ー4.8%、来年は4%に下降する見込み。また経済を牽引する内需は今年プラス3.1%となり、来年はさらに6.6%に加速。来年の消費者物価指数(CPI=2010年を100として算出)はプラス2.1%となる予想だ。経常黒字は今年567億リンギで、2022年には556億リンギに減少すると見込まれている。