配車サービス「エアアジアライド」、ペナン島で運行開始

【ジョージタウン=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社エアアジアは10月30日、配車サービス「エアアジア・ライド」の運行をペナン島で開始した。
エアアジア・ライドはこれまで、首都圏とケダ州ランカウイ島でサービスを展開していた。アプリの「ライド」アイコンもしくはウェブサイトから配車予約ができる。
ペナン州のチョー・コンヨー州首相は、エアアジアが展開するアプリは配車サービスおよびEコマース産業に貢献をもたらすと言明。「エアアジア・ライド」の提供開始によりドライバーの雇用創出や、観光客に手頃な価格の移動方法をもたらすとした。また州内の小規模事業者やレストランなどに対しても、食事デリバリーの「エアアジア・フード」を活用することを呼びかけ、事業をデジタル化することで市場を拡大することができるとした。
エアアジア・ライド・マレーシアのリム・チュウシャン最高経営責任者(CEO)は、「エアアジア・ライド」の利用者は従来よりも10ー15%ほど安く移動でき、ドライバーは利用者が支払った料金の85%を報酬として受け取ることができると説明、フライト予約時に配車サービスも予約可能で、ドライバーも事前予約があることで仕事を確保し時間を節約できるとし、利用者とドライバー双方に恩恵をもたらす仕組みになっているとした。

ファストフードの比「ジョリビー」、サンウェイにオープンへ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 フィリピンのファストフード・チェーン「ジョリビー」は、セランゴール州ペタリンジャヤのショッピングモール「サンウェイ・プラミッド」にマレーシア2号店をオープンする。
「サンウェイ・ピラミッド」は、フェイスブックに開店準備のために改装中であるとし、写真を投稿した。店舗がオープンするのは地下2階の飲食店街で、韓国式焼肉レストラン「ソウル・ガーデン」の隣となる。しかしオープン日については明記しなかった。
「ジョリビー」のマレーシア1号店は、サバ州コタキナバルに2018年にオープン。2019年にはマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)よりハラル認証を取得した。フライドチキンやスパゲッティ、フライドチキンサンドイッチ、ハンバーガー、ホットドッグ、フライドポテト、ソフトドリンクなどを提供している。
ジョリビー・フーズ・コーポレーションズ(JFC)は7月29日、フィリピン証券取引所に提出した声明において、JFCの完全子会社であるゴールデン・プレート(GPPL)とビーワークス・インベストメント(BIPL)が合弁企業(JV)を立ち上げて、西マレーシアにおいて「ジョリビー」を所有・運営すると発表。西マレーシアにおいて、2022年から10年間をかけて120店舗を開設するとしていたものの、出店先については明らかにしていなかった。

閣僚公用車にトヨタ「ヴェルファイア」、4月から既に変更

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 前・希望同盟(PH)政権時代に更新が凍結されていたマレーシア連邦政府閣僚の公用車が、今年4月より国民車メーカー、プロトン・ホールディングス「ぺルダナ2.4L」からトヨタ「ヴェルファイア2.5L」に変更されていたことが分かった。
テンク・ザフルル財務相が国会質疑で明らかにした。「ヴェルファイア」1台当たりの月間リース料は5,759.35リンギで、メンテナンス料907.74リンギを含んでいる。9月までに合計142万リンギを請負会社のスパンコ社に支払った。その他の政府公用車は、プロトン「X70」に切り替えられており、これもスパンコ社が関与している。
公用車変更は、希望同盟(PH)政権下で当時のリム・グアンエン財務相が財政逼迫を理由に凍結しており、質問を行ったシム・ツェツィン議員(人民正義党=PKR)は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大で国民が苦しんでいる中、多額の費用をかけて高級車に切り替える必要があったのかと疑問を呈している。
スパンコ社は前・国民戦線(BN)政権時代の1994年から公用車の長期供給契約を受注していたが、契約額が高すぎると再三指摘されていた。希望同盟(PH)政権になって、政府が契約をナザ・ベルジャヤ連合に切り替えると報じられたが、PH政権が倒れBN中心の与党連合・国民同盟(PN)政権となったことでスパンコ社に戻った。

サラワク州議会が解散、非常事態宣言の解除うけ

【クチン=マレーシアBIZナビ】 サラワク州のアバン・ジョハリ首相は、同州に敷かれていた非常事態宣言がアブドラ国王の同意を受けて3日付けで解除されたことを受け、同州議会が解散したと発表した。連邦憲法の規定で60日以内に州議会選挙が開催されることになるが、早ければ12月上旬にも実施されるとみられている。
サラワク州議会は6月6日に任期満了を迎えたが、今年1月に発令された非常事態宣言の適用を受けて州議会の任期が延長された。全国規模の非常事態宣言が9月1日で解除されたが、州議会選挙が行なわれると新型コロナウイルス「Covid-19」の新たな感染拡大を引き起こすことが懸念されたことから、サラワク州のみ来年2月2日まで延長されていた。ただその後は全国的に感染が終息に向かっており、マラッカ州でも州議会選挙実施が決まったことから、サラワク州だけ選挙を延期する大義名分がなくなっていた。
州議会選挙日程は後日、州議会議長から解散通知を受けた選挙委員会(EC)が決定することになるが、連邦憲法の規定で遅くとも来年1月上旬までに実施されることになる。ただ年明けには憲法改正に基づく選挙権年齢の18歳への引き下げ(Undi18)が施行されるため、新たな有権者の票読みが難しくなることを嫌う同州与党・サラワク政党連合(GPS)は年内実施を望んでいるとされる。前政権では82議席中67議席をGPSが掌握していた。

新型コロナの感染者数は4922人、4日ぶりに5千人以下

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4,922人だったと発表した。累計感染者数は249万7,265人となった。
4日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,462万5,458人で、接種率は75.4%。成人の接種者数は2,241万7,059人で、接種率は95.8%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.94だった。
4日の新規感染者数は5,713人だった。5,865人が回復し、累計治癒者は239万6,244人。死者数は64人増え、累計で2万9,155人となった。アクティブ感染者は、216人減の6万6,944人。アクティブ感染者数のうち、77.6%が自宅、13.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.4%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに5カ所(職場で4カ所、コミュニティで1カ所)のクラスターを確認。州・地域別では、KL、セランゴール、パハン、ジョホール、ネグリ・センビランで1カ所クラスターが発生した。