2020年の死者数、65.6%が病死=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局が16日に発表した2020年の死亡統計によると、全死者数の65.6%にあたる16万6,507人の死因が病死で、34.3%(5万7,352人)が病死以外だった。
死因のうち最も多かったのは虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)で17%を占め1万8,515人が死亡、うち男性が1万2,707人(68.6%)、女性は5,808人(31.4%)だった。虚血性心疾患はすべての民族で最も多い死因となっており、マレー・ブミプトラ(マレー系および先住民)系で16.6%、華人系で16%、インド系で22.8%だった。年齢層としては41ー59歳(20%)と60歳以上(18%)が多くを占めた。
死因2ー5位は▽肺炎(11.4%)▽脳血管疾患(8.3%)▽交通事故(2.9%)▽気管、気管支及び肺の悪性新生物(肺がんなど)(2.5%)ーーだった。がんによる死亡率は、2000年の11.6%から2020年には15.5%に増加した。
2020年から流行の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症による死亡率はわずか0.3%で、471人が死亡した。州・地域別ではサバ州が最多で265人となった一方で、トレンガヌ州はわずか1人となっている。
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域のコロナ感染による死者数は、今年10月31日時点でインドネシアがトップで2万2,138人、それにフィリピン(9,244人)、ミャンマー(2,682人)が続き、マレーシアの死亡者数は低い水準にとどめることができている。

サバ州政府、日本人観光客の呼び込みに意欲表明

【コタキナバル】 サバ州政府の観光・文化・環境副大臣のジョニストン・バンクアイ氏は、日本は持続可能な観光やエコツーリズムという点で多くの共通点があるとして、日本人観光客を呼び込むことができるとの意欲を表明した。
サバ州政府観光局(STB)の局長でもあるジョニストン氏は、JTBマレーシアの藤田清代表と昼食会合を行った後の会見で、サバ州での農村観光では森林浴ができるとして日本人に人気が出ると考えを示した。STBは常に日本のパートナーと協力してサバ州に観光に来てもらえるよう宣伝を行っていると言明。来年の国境再開に伴い日本人観光客を歓迎することを楽しみにしていると述べた。
藤田氏は4日間の出張でコタキナバルを訪問。市場や公園、温泉などの観光地を視察した。藤田氏は、サバ州には日本人を惹きつけるたくさんの観光地があり、日本人に人気が出ると思われる観光地を実際に訪問することができたとコメント。観光産業において標準的運用手順(SOP)の順守は大切だとし、日本政府も非常に重視していると述べた。
(ザ・スター、ザ・サン、11月18日、ボルネオポスト、11月17日)

伊勢丹ワンウタマ店、来年4月5日に閉店

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 伊勢丹クアラルンプール(KL)は、セランゴール州ペタリンジャヤにある大型ショッピングモール「ワンウタマ・ショッピングセンター」に入居する「伊勢丹ワンウタマ店」を来年4月5日に閉店すると発表した。
伊勢丹クアラルンプールは、公式ウェブサイトおよびフェイスブックで、「ワンウタマ店における10年間のご愛顧とご支援に感謝します」とコメント。クアラルンプールにある「スリアKLCC」や「ガーデンズ・モール」、「イセタン・ザ・ジャパン・ストアKL(伊勢丹ジャパンストア)」の他、オンラインストア(https://www.ionlinekl.com.my/で引き続きお会いできるのを楽しみにしているとメッセージを掲載した。
「伊勢丹ワンウタマ店」は3フロアで化粧品、衣料品、服飾品、雑貨などを販売。飲食店街「イートパラダイス」には、菓子「シャトレーゼ」やとんかつ「まめぞん」、ラーメン「麺屋武蔵」と「がんてつ」、寿司バー「一郎」などが入居している。

追加接種用ワクチン、シノバックとアストラゼネカを追加

【クアラルンプール】 薬物管理局(DCA)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの追加(ブースター)接種について、新たに中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)とアストラゼネカ製のワクチンを条件付きで追加することを承認した。ノール・ヒシャム保健省事務次官が明らかにした。これまで追加接種はファイザー製のみが認められていた。
追加接種の時期は、シノバック製は2回目の接種から3ー6カ月後、アストラゼネカ製は同6カ月後となっている。詳細については新型コロナワクチン追加接種作業部会(CITF-B)が逐次発表する。
全国的な新型コロナワクチン追加接種は10月13日、▽高齢者▽免疫不全の人▽基礎疾患を持つ人▽医療従事者▽介護施設勤務者ーーなどのリスクの高いグループを優先して開始した。その後、対象範囲を妊婦、非医療の最前線従事者、40歳以上の成人にまで拡大している。
11月22日からは全国の医療施設ワクチン接種センター(PPV)において追加接種のキャンセル待ち登録を受け付けることになっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター、11月17日)

新型コロナの感染者数は6380人、2日連続で6千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は6,380人だったと発表した。累計感染者数は256万9,533人となった。
17日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,491万4,099人で、接種率は76.3%。成人の接種者数は2,235万755人で、接種率は95.5%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.03に下がった。
17日には4,743人が回復し、累計治癒者は246万6,523人。死者数は68人増え、累計で2万9,837人となった。アクティブ感染者は、1,477人増の6万6,793人。アクティブ感染者数のうち、78.2%が自宅、12.3%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.7%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに8カ所のクラスターを確認した。うち5カ所が職場、コミュニティが2カ所、教育機関で1カ所となった。州・地域別では、プトラジャヤ、ペナン、ケダ、ジョホール、セランゴール、クランタン、ネグリ・センビランで確認。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は247カ所に減った。