【クアラルンプール】 包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)について、マレーシア政府は、2022年半ばまでに批准する予定だ。アズミン・アリ上級相(兼通産相)が明らかにした。通産省は当初、今年末または来年第1四半期までに内閣に批准に関する委任を求める計画だった。
アズミン上級相は、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミックの影響によりCPTPP批准に向けた諸手続きのプロセスが混乱したためと説明。CPTPP批准に向けて費用便益分析(CBA)を実施したが、パンデミックの影響を受け再度分析しなおす必要があったとした。
新たなCBAは年内に完了する見通しで、内閣に提出して改めて委任を受ける。批准に向けたすべての手続き完了は来年半ばになる見通し。
CPTPPにはマレーシア、日本、シンがポール、オーストラリアなど11カ国が参加し、2018年3月に署名、同年12月30日に発効したが、マレーシアの批准手続きは遅れていた。CPTPPには今年に入ってから英国、中国、台湾が加入を申請している。
(マレーシアン・リザーブ、ボルネオ・ポスト、11月10日)